kintone hackの魅力 〜ディフェンディングチャンピオンに聞く 何度でも挑戦する価値とは〜
kintone hack 2024チャンピオンの永田亮介さんに、kintone hackの魅力や、挑戦して得られたもの、そしてエントリーから本戦までのノウハウについて根堀葉掘りお伺いします。
皆さんこんにちは、kintone hack運営チームのcy-eです!今年もkintone hack 2025の申し込みが始まりました!
kintone hackとは、技術とアイデアでkintoneの新たな可能性を切り拓くコンテストです。詳しくは
kintone hack2025サイト
をご覧ください。
このブログ記事では、昨年チャンピオンの株式会社現場サポート/KAIZENの永田亮介さんに登場いただきます。
kintoneカスタマイズの腕に覚えがある方、コンテストに挑戦してみたいけれど迷っている方、リベンジしたい方、ぜひご一読ください!
エンジニアが自分で作ったものを発表する場を求めて出会ったkintone hack
kintone hackに挑戦したきっかけはなんでしたか?
自社にkintoneが導入され、kintoneで勤怠管理アプリを開発したことがkintoneカスタマイズの始まりでした。その後、kintoneを用いた業務改善経験を、活用事例コンテスト「kintone hive2020」で会社代表として出場しました。
そこでカスタマイズコンテストのkintone hackの存在を知りました。
kintone hive(本戦名 kintone AWARD) 2020登壇時
kintone hiveで発表できたことは自身にとってよい経験となりましたが、そのとき、kintoneのカスタマイズも自分で行っていたため、kintone hackにも出られたのでは?と思ったのです。さっそく翌年kintone hackに挑戦しました。
kintone hack挑戦の背景をもう少し詳しくお聞かせください
kintone hackと出会った2020年、チャンピオンの発表
「コロナ禍でアイドルに会えなくなって作ったアプリ」
が非常におもしろく、自分もkintoneカスタマイズを使っておもしろいことを実現したい!と思ったのが発端です。この発表の影響を受けて、kintone hack初挑戦時はkintoneでマッチョになる
「テレワーク1年で鈍った身体をkintoneで改善」
を作りました笑。
kintone hack 2021本戦 登壇時 引用:https://logmi.jp/brandtopics/323662
ただ最終的に、挑戦しようと思った理由は3つです。
1つ目はエンジニアが自分の作ったものを発表する場が少ないという課題感。
2つ目は他の方と比較して自分の技術力やアイデアが通用するかの腕試し。
3つ目はkintone hackを通じての、kintoneエンジニアの仲間づくり。
kintone hackはエンジニアが自分を表現し、刺激し合う仲間を作る場
kintone hackには2021年から優勝した2024年まで4年連続で挑戦されています。何回も挑戦したのはなぜですか
kintone hackに出ることで、当時立ち上げたばかりのkintone導入支援やプラグイン開発をする個人事業「KAIZEN」や自分について覚えてもらいたいと考えていました。1回では覚えてもらえないだろうと考え、何回も出場したいと思っていました。サイボウズの方含むkintoneの関係者に覚えてもらい、つながりを作ったり、kintoneコミュニティイベントに呼んでもらったりなることを期待していました。
あと、コンテストなのでチャンピオンになるまでは出たい、という気持ちもありました。
kintone hackに挑戦して良かったと思うことを具体的にお聞かせください
仕事などでお会いする方が、私や私の活動について知っていてくださることが増えてきました。
特に優勝した2024年後は問い合わせが増えたり、本戦を見たと言ってくださる方がいるなど、反響があってうれしかったです。
また、知り合いが増えました。私は鹿児島に住んでおり、周りにkintoneで開発をしているエンジニア、kintoneを取り扱っているエンジニアが少なかったのですが、kintone hackに挑戦することでつながりができ、昨年はYouTubeへの出演も実現しました。
kintone hack 2024 本戦の舞台裏にて
もうひとつ良かったことは、他の挑戦者から学ぶことが多いことです。
自分とは違った視点のカスタマイズアイデアはよい刺激になります。
発表も年々わかりやすく工夫されたものが増えてきていて、自分ももっと頑張ろうというやる気につながっています。
kintone hack挑戦の心得
kintone hackは、書類審査と予選を通過したエンジニアが本戦に挑戦します。永田さんは、これまで必ず予選突破をされています。ここからは、そんな永田さんにkintone hackのための具体的な準備や勝つための工夫などをお伺いします。
いつごろから準備を始めていますか
毎年、本戦終了後から次は何をしようか、と思っています。
ただ実際には翌年の予選エントリー開始のお知らせが届いたころから具体的なアイデアを考えています。私の場合、どういう人のために作るか?を決めて、その人の立場に立って考えています。
実現したいアイデアによって準備期間は変わると思いますが、これまでだいたい予選にどれくらいの時間をかけていましたか
多くの挑戦者が仕事をしながらですし、作品によっても準備期間はそれぞれだと思います。
私の場合は、アイデアを考えるのに1~2週間ぐらい、システムを作るのはだいたい1週間以内ぐらいです。
まず発表資料の概要を作成し、その後予選までに発表をイメージしながら発表資料に仕上げます。ここにもだいたい1~2週間ぐらいです。
予選までの準備で一番大事なポイントを教えてください
昨年は予選の発表時間が5分だったので、その時間飽きさせない、ということをまず第一に考えています。最後まで飽きさせず、すごい!と思ってもらえるよう、何を作ったかをしっかり伝えるコアな部分と、視覚的なインパクトを与える部分を盛り込むように心がけています。
あとは、審査員を事前にお知らせいただけるので、審査員の心もつかめるよう意識して発表の準備をしています。
kintone hack2024 オンライン予選の様子
本戦まではどんな準備をしましたか
本戦は予選と違い、Cybozu Daysの大きな舞台での発表になります。多種多様な方が観客としていらっしゃいます。 多くの方に情報を届けるというよりは、自分の作品で困りごとが解決するような人に共感・同意してもらえる発表や内容を心がけています。
kintone hack/show+case unlimited 2024の登壇の様子
Cybozu Daysの大きな会場での本戦では、観客を魅了するプレゼン力が求められますが、何か工夫したことはありますか
やはり予選と同じく飽きさせないことが大事ですね。会場が広いので、大きい身振り手振りができるので、オンライン発表より飽きさせない発表がしやすいと思います。
kintone hack2025に挑戦する方へのメッセージ
今年は、前回チャンピオンとしてシードで本戦に登場されますが、今年のkintone hackへの意気込みをお聞かせください
連覇してみたい、勝ちを狙いたいという想いと、思いっきり楽しむ方に舵を切りたいという想いもあり、迷っています。笑
まだ準備はまったくしていませんが、全力を尽くします!
今年挑戦しようと考えているエンジニアに向けて一言お願いします
とにかく楽しんでほしいです。kintone hackには、ユーザーの困りごとを解決する作品がたくさん出てきます。そういう作品は多くの人に知られるべきだと思うので、たとえ本戦に行けなくても、今後も挑戦し続けてほしいと思います。続けるには、頑張り過ぎて切羽詰まるような状況にならないよう、楽しむことが大事なのではないかな、と思っています。
あと、一人で挑戦するのもよいですが、一緒に挑戦できる仲間がいると、知り合いも増やしやすく、イベントをより楽しめると思いますよ。
プロフィール紹介
永田 亮介(ながた りょうすけ)
鹿児島にある建設業向けのクラウドサービスを提供するITベンチャー株式会社現場サポートで自社製品やkintoneの導入支援に従事。一方で、個人事業として立ち上げた「KAIZEN」にて、kintoneの導入や、1社1社の業務に合わせたアプリ開発及び業務改善、プラグイン開発・提供などを行う。
株式会社現場サポート: https://www.genbasupport.com/
KAIZEN(個人事業): https://kaizen-style.com/
kintone hack2025 エントリー受付中!
kintone hackは、技術とアイデアでkintoneの新たな可能性を切り拓くコンテストです。
毎年Cybozu Daysの人気セッションとして注目を集める、kintone hackというイベントの場で、あなたのアイデアと技術力を披露しませんか?
今年は、8月22日に予選(QUALIFIER)、10月27日に本戦(SHOW+CASE Unlimited)を開催します。
申込期限:6/20(金)※定員になり次第締め切り
詳しくは
エントリーサイト
をご覧ください。