カスタム項目(additionalItems)に保存したデータをカスタム項目(Schedule datastore)に移行する
はじめに
Garoonスケジュールのカスタム項目(additionalItems)廃止のスケジュール で案内したとおり、カスタム項目(additionalItems)を段階的に廃止します。
この記事では、Garoonパッケージ版の利用者向けに、Node.jsを使って、カスタム項目(additionalItems)に保存したデータをカスタム項目(Schedule datastore)に移行するサンプルコードを紹介します。
サンプルコード
予定IDが1の予定データについて、additionalItemsに登録されている値をSchedule datastoreに移行するサンプルコードです。
実際には
1件の予定を取得する
を使って予定データを取得し、取得した予定データのIDを使って繰り返し処理してください。
システムへの負荷を考慮するため、予定の期間を指定するなど、移行する対象の予定を絞り込んで実施してください。
対象のGaroonのバージョン
サンプルコードの動作対象は、パッケージ版Garoon 5.9または5.15です。
動作確認は、パッケージ版Garoon 5.15.2で行っています。
クラウド版ではすでにカスタム項目(additionalItems)の機能を利用できないため、このサンプルコードは動作しません。
下準備
サンプルコードを実行するパソコンに、
Node.js
をインストールします。
サンプルコードは、Node.js v18.18.0で動作を確認しています。
STEP1:プロジェクトのディレクトリの作成
プロジェクトのディレクトリを作成します。
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STEP2:必要なライブラリのインストール
package.jsonを作成します。
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必要なライブラリをインストールします。
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STEP3:JavaScriptファイルの作成
次の内容をテキストエディタに貼り付け、ファイルを保存します。
ここでは例として、ファイル名を「sample.js」とします。
利用中のGaroonの環境に合わせて、次の箇所を変更してください。
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garoonUrl(13行目):GaroonをインストールしているサーバーのURL
Windows版とLinux版でURLが異なります。- Windows版の例:http://
IP_ADDRESS_OR_HOST_NAME/scripts/INSTALL_IDENTIFER/grn.exe - Linux版の例:http://
IP_ADDRESS_OR_HOST_NAME/cgi-bin/INSTALL_IDENTIFER/grn.cgi
環境に合わせてそれぞれ以下を置き換えてください。
IP_ADDRESS_OR_HOST_NAME:Garoonのインストール先のIPアドレスまたはホスト名INSTALL_IDENTIFER:Garoonのインストール識別子
- Windows版の例:http://
これはヘルプに掲載している
Windowsのディレクトリ構成
または
Linux版のディレクトリ構成
でインストールしたときの例です。
インストールするディレクトリを変更している場合は、パスを読み替えてください。
username(16行目):Garoon REST APIを実行するユーザーのログイン名password(17行目):Garoon REST APIを実行するユーザーのパスワードcustomName(22行目):カスタム項目(Schedule datastore)のキー名
移行するカスタマイズに合わせた、独自のキー名を設定してください。
キー名の命名規則は、 カスタム項目(Schedule datastore) の命名規則 を参照してください。
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STEP4:動作確認
次のコマンドを実行します。
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「additionalItemsの値をSchedule datastoreに移行しました」が表示されることを確認します。
使用したAPI
このTipsは、パッケージ版Garoon 5.15で動作を確認しています。
