2025年7月13日 kintone API アップデート情報
2025年7月13日に実施するメンテナンスにおける、kintone APIのアップデート内容は次のとおりです。
今月のkintone API
今月のkintoneアップデートで、kintone JavaScript APIが多数リリースされます。
従来の開発方法では難しかった情報取得や画面操作などのカスタマイズを、APIの活用によって安全かつ効率的に実現できる状態を目指しています。
今後もAPIの新規開発やアップデートを進め、kintoneの価値をさらに高めてまいります。
kintone JavaScript API
新規追加
大きく分けて、次の6種類のkintone JavaScript APIが新規追加されます。
- 利用している環境の情報を取得するAPI
- ユーザーの情報を取得するAPI
- アプリ設定の情報を取得するAPI
- アプリやレコードの情報を取得するAPI
- スペースの情報を取得するAPI
- フロントエンド基盤の情報を取得するAPI
利用している環境の情報を取得するAPI
kintone.getDomain()
kintoneのドメイン情報を取得します。kintone.license.isTrial()
現在の環境が試用中かどうかを取得します。kintone.license.getSubscriptionPlan()
kintoneの契約中のコース情報を取得します。
本APIのメソッド名を、kintone.license.getCourse()
からkintone.license.getSubscriptionPlan()
に変更しました。(2025年6月26日修正)
この変更は、2025年7月13日の定期メンテナンスまでに反映される予定です。kintone.getAvailableApiTypes()
利用可能なAPIの種類を取得します。kintone.system.getAvailableFeatures()
機能の有効化状況を取得します。
ユーザーの情報を取得するAPI
kintone.getAvailableServices()
cybozu.comの他のサービス(Garoon、Office、メールワイズ)が利用可能かを取得します。kintone.isAccessWithClientCertificateAuthentication()
セキュアアクセスからのアクセスかどうかを取得します。kintone.isMobileApp()
モバイルアプリからのアクセスかどうかを取得します。kintone.isMobilePage()
モバイル画面かどうかを取得します。kintone.getUserPreference()
ログインユーザーの個人設定を取得します。kintone.isUsersAndSystemAdministrator()
ログインユーザーがcybozu.com共通管理者かどうかを取得します。kintone.system.getPermissions()
ログインユーザーのシステムに対する権限を取得します。
アプリ設定の情報を取得するAPI
kintone.app.get()
アプリ設定情報を取得します。
APIラボから正式にリリースされます。kintone.app.getFormFields()
アプリのフィールド情報を一括取得します。kintone.app.getFormLayout()
アプリのフォームレイアウトを取得します。kintone.app.getCategories()
アプリのカテゴリー設定を取得します。
アプリやレコードの情報を取得するAPI
kintone.app.isMaintenanceMode()
アプリがメンテナンスモードかどうかを取得します。kintone.app.getPermissions()
ログインユーザーのアプリに対するアクセス権を取得します。
APIラボから正式にリリースされます。kintone.app.record.getPermissions()
ログインユーザーのレコードに対するアクセス権を取得します。
APIラボから正式にリリースされます。kintone.app.record.getFieldPermissions()
ログインユーザーのフィールドに対するアクセス権を取得します。kintone.app.isTestEnvironment()
アプリが動作テスト環境かどうかを取得します。kintone.app.record.getStatusHistory()
レコードのステータス履歴を取得します。
スペースの情報を取得するAPI
kintone.space.get()
スペース情報を取得します。
APIラボから正式にリリースされます。kintone.space.getPermissions()
ログインユーザーの表示中のスペースに対する権限を取得します。
フロントエンド基盤の情報を取得するAPI
kintone.isRevampedUI()
フロントエンド基盤が刷新された画面かどうかを取得します。
仕様変更
kintone全体カスタマイズが適用される画面および、各kintone JavaScript APIページ内に次のような表記をしているAPIが動作する画面を見直し、一部の画面を対象外とします。
- 「利用できる画面」の「すべての画面」
利用できる画面の一覧は次のページを参考してください。
kintone全体のカスタマイズが適用される画面
kintone JavaScript APIを利用できる画面は、全体カスタマイズの適用画面に従います。
ただし、プラグイン設定画面でも利用できます。
メンテナンス後、動作の対象外となる一部の画面でも動作する可能性がありますが、随時停止されることがあります。
なお、今回のメンテナンスにおいて、アプリのカスタマイズが適用される画面に変更はありません。
kintone REST API(2025年6月19日追記)
仕様変更
アプリのアクション設定を取得または変更するAPIで、操作できる項目が増えます
次のAPIで、 アプリのアクション設定を取得または変更する際に、アクションを利用できる条件を操作できます。
-
アプリのアクション設定を取得する
-
/k/v1/app/actions.json
[GET] -
アプリのアクション設定を変更する
-
/k/v1/preview/app/actions.json
[PUT]
クエリ(2025年6月20日追記)
仕様変更
文字列(複数行)フィールドで利用できる演算子が増えます
文字列(複数行)フィールドに、is
演算子が新たに追加されます。
これにより、「is empty」や「is not empty」を指定して、「文字列(複数行)が空欄/空欄でない」条件での絞り込みが可能になります。
製品のアップデート情報
API以外のkintoneのアップデートに関する情報は、kintoneアップデート情報サイトを参照してください。
kintone アップデート情報
7月定期メンテナンス分は後日公開されます。
補足
kintone APIの更新情報は、X(旧Twitter)でお知らせしています。
@kintonedevjp
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