kintone顧客リストアプリと連携するAIエージェントをIBM watsonx Orchestrate Marketplaceに公開しました
はじめに
IBM社が提供するwatsonx Orchestrateのエージェントカタログに、kintoneのアプリストアにて配信している顧客リストアプリと連携できるAIエージェントを掲載しました。
このAIエージェントを使うと、チャット形式の自然言語操作で顧客リストアプリのレコードを取得・登録できます。
本記事では、AIエージェントの概要と使い方を紹介します。
AIエージェントとは
AIエージェントとは、与えられた目的に対して、自ら情報収集・計画・実行までの一連の流れを進めることができるAIシステムのことです。
業務効率化や、自動化の手段として近年生成AIとともに活用が広がっています。
IBM watsonx Orchestrate とマーケットプレイス
IBM watsonx Orchestrateは、IBMが提供するAIアシスタント・ソリューションのひとつです。
AIエージェントやAIアシスタントを比較的容易に作成・構築でき、業務に応じた活用を進めやすいのが特長です。
また、カタログを通じて外部サービスと連携できるツールを利用でき、業務内容に合わせたエージェントの構築・活用ができます。
公開したAIエージェントの紹介
公開したAIエージェントの機能
今回の私たちが公開したAIエージェントは、kintoneアプリストアにて配信している顧客リストアプリに対して 複数レコードの取得および1件のレコードの登録を自然言語で行えるものです。
使い方
kintone側の下準備
- kintoneに、アプリストアから「顧客リスト」アプリを作成してください。
参考:サンプルアプリを追加する - 作成したアプリの設定画面から、APIトークンを発行してください。
参考:APIトークンを生成する
作成したAPIトークンには「レコード閲覧」と「レコード追加」のアクセス権にチェックを入れてください。
IBM watsonx Orchestrate側の設定
- 事前にIBM Cloudの環境をセットアップおよび、watsonx Orchestrateのセットアップを済ませてください。
- IBMのwatsonx Orchestrate画面の左側のメニューから「ディスカバー」を選択し、エージェントカタログのページに移動します。
- カタログページから「kintone customer list agent」を選択し、右上にある「テンプレートとして使用」のボタンをクリックしてください。
- kintone customer list agentの設定画面から「ツールセット」までスクロールします。
- 表示されている2つの「customer_list_app_get_records」「customer_list_app_add_record」というツールのどちらかのメニューから「詳細の編集」をクリックし、ツールの編集画面を開きます。
- ツールの編集画面の「コネクタ」タブ >「接続」に表示されている接続のメニューを開き、「接続の編集」をクリックします。
- 接続の編集画面で「認証タイプ」を「キーと値のペア」を選択し、資格情報タイプのフォームに以下のように入力後、「変更の保存」をクリックしてください。
キー 値 domain ドメイン app_id アプリID api_token アプリAPIトークン - ステップ5で設定しなかったもうひとつのツールの設定をステップ6と7と同じようにします。
- すべての設定が終わったら、「完了」を押して、ツールの設定画面を閉じ、エージェントの設定画面の「デプロイ」をクリックしてください。
- IBMのwatsonx Orchestrateのチャット画面から利用できます。
注意
ご利用にあたっては、次のページの利用規約を確認してください。
kintone顧客リストエージェント使用許諾契約書
kintone × AIエージェントの今後の可能性
kintoneの強みは、現場に合わせて業務アプリを柔軟に構築できることです。
そこにAIエージェントという新たな方法が加わることで、各現場に最適化された『自律的な業務支援』が実現しやすくなります。
単にデータを入力だけで終わらせず、次の判断や改善につながる情報へ変えていける点にこそ、kintone × AIエージェントの大きな可能性があります。
5. おわりに
本記事では、IBM watsonx Orchestrateのエージェントカタログに公開したAIエージェントについて紹介しました。
AIエージェントを利用して、よりkintoneを便利に使っていただけると幸いです。
本記事は、2026年6月時点でのkintoneおよびIBM watsonx Orchestrateで動作を確認しています。
