プロフィールのポップアップをカスタマイズしてTeamsの個人チャットリンクを表示する
はじめに
「スケジュール管理やワークフロー申請はGaroonで」「チャットは専用のチャットツールで」のように、機能によってサービスを使い分けているケースは多いでしょう。
利用する機能によってサービスを行き来する必要があるため、不便さを感じることもあるかもしれません。
たとえば、スケジュールをGaroonで管理していた場合、「Garoonで話し相手のスケジュールが空いているかを確認した後、チャットサービス側でユーザーを探してチャットを開始する」といった手間が発生します。
この記事では、Garoonのユーザーのプロフィールのポップアップダイアログに、Teamsの個人チャットのリンクを表示するカスタマイズを紹介します。
プロフィールのポップアップダイアログから直接その人との個人チャットを開始できるため、Garoonを起点にしてスムーズにコミュニケーションできます。
注意点
- このカスタマイズには、クラウド版Garoonが必要です。
- Microsoft Entra IDを使ってSAML認証を設定している環境でのみカスタマイズを利用できます。
Microsoft Entra IDとcybozu.comをSAML認証で連携する方法は次の記事を参照してください。
Microsoft Entra ID を使って cybozu.com にシングルサインオン
完成イメージ
ユーザーの名前をクリックしたときのプロフィールのポップアップダイアログに、Teamsのチャットリンクが表示されます。
リンクをクリックすると、Teamsの個人チャットが開きます。
カスタマイズの適用手順
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次の2つのファイルを作成します。
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Garoonのシステム管理画面を表示します。
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「基本システムの管理」タブを選択し、[カスタマイズ]をクリックします。
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[JavaScript / CSSによるカスタマイズ]を選択します。
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[カスタマイズグループを追加する]をクリックします。
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次の内容を入力します。
- カスタマイズ:「適用する」を選択
- カスタマイズ名:任意の値を入力(例では「Teamsリンク」としています)
- 適用対象:カスタマイズを適用するユーザーを選択
- JavaScriptカスタマイズ:「popup-teams-link.js」を追加
- CSSカスタマイズ:「popup-teams-link.js」を追加
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[追加する]をクリックします。
サンプルコード
JavaScriptファイル
次のサンプルコードをエディタにコピーし、ファイル名を「popup-teams-link.js」、文字コードを「UTF-8」にして保存します。
ファイル名は任意ですが、変更する場合はファイルの拡張子を「js」にしてください。
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CSSファイル
次のサンプルコードをエディタにコピーし、ファイル名を「popup-teams-link.css」、文字コードを「UTF-8」にして保存します。
ファイル名は任意ですが、変更する場合はファイルの拡張子を「css」にしてください。
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動作確認
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Garoonのポータルを開きます。
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自分以外のユーザーの名前をクリックします。
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ポップアップダイアログのTeamsのリンクをクリックします。
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目的のユーザーとのTeamsの個人チャットが開くことを確認します。
おわりに
この記事では、ユーザーのプロフィールのポップアップダイアログに、Teamsの個人チャットのリンクを表示するカスタマイズを紹介しました。
今回紹介したカスタマイズのように、プロフィールのポップアップダイアログを利用したカスタマイズを活用すると、Garoonを起点にしたチームメンバーとのコミュニケーションがしやすくなります。
利用している Garoon API
この記事の内容は、2024年5月版Garoonで動作を確認しています。
