2024年2月11日kintone APIアップデート情報
API更新情報
2024年2月11日に実施するメンテナンスにおける、kintone APIのアップデート内容は次のとおりです。
今月のkintone API
2024年2月版のkintoneでは、kintone JavaScript APIで数値フィールドに対して使用できる値を定め、使用できない値を扱う際の挙動が変わります。
この変更は、2023年11月の定期メンテナンスよりアップデートオプションで先行提供を開始していた機能です。
変更の背景の詳細は、次のお知らせページを参照してください。
2023年11月12日に先行提供を開始するアップデートの紹介
この変更は、次のオプションで新機能の無効化を実施することで、2024年5月まで無効にできます。
「新機能の無効化」による無効化
- 「数値フィールドを取得またはセットするJavaScript APIで、不正な値が入力されている場合の動作の変更」を無効にする
kintone JavaScript API
仕様変更
kintone JavaScript APIにおいて数値フィールドで取得または書き換えが可能な値を定めました
kintone JavaScript APIにおいて数値フィールドで取得または書き換えが可能な値は次のとおりです。
- 数値
- 符号には「+」または「-」を使用できます。
- 小数点記号には「.」を使用できます。
- 指数表記を使用できます。指数の記号には「e」または「E」を使用できます。
- 空文字
数字または記号は、半角文字のみ使用できます。
上記に加え、数値フィールドを書き換えるAPIまたはイベントでは、次の値を使用できます。
undefined
null
これらの値を指定すると、数値フィールドの値が空になります。#INVALID!
この値を指定すると、数値フィールドの値は書き換えられません。
以上に当てはまらない値は、数値フィールドでは不正な値として扱われます。
数値フィールドに不正な値を入力した場合、レコードオブジェクトの値に「#INVALID!」が設定されます
対象イベント/API
-
レコード追加画面を表示した後のイベント
app.record.create.show
mobile.app.record.create.show
-
レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント
app.record.create.change.フィールドコード
mobile.app.record.create.change.フィールドコード
-
レコード追加画面で保存するときのイベント
app.record.create.submit
mobile.app.record.create.submit
-
レコード編集画面を表示した後のイベント
app.record.edit.show
mobile.app.record.edit.show
-
レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント
app.record.edit.change.フィールドコード
mobile.app.record.edit.change.フィールドコード
-
レコード編集画面で保存するときのイベント
app.record.edit.submit
mobile.app.record.edit.submit
-
レコードの値を取得する
kintone.app.record.get()
kintone.mobile.app.record.get()
備考
不正な値かどうかを判定する前に、次の処理が行われます。
- PC画面:文字の半角化、桁区切り文字の除去、前後の空白の除去
- モバイル画面:前後の空白の除去
数値フィールドに不正な値を指定して、対象イベントまたはAPIを使って数値フィールドの値を書き換えようとすると、エラーが発生します
対象イベント/API
-
レコード追加画面を表示した後のイベント
app.record.create.show
mobile.app.record.create.show
-
レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント
app.record.create.change.フィールドコード
mobile.app.record.create.change.フィールドコード
-
レコード追加画面で保存するときのイベント
app.record.create.submit
mobile.app.record.create.submit
-
レコード編集画面を表示した後のイベント
app.record.edit.show
mobile.app.record.edit.show
-
レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント
app.record.edit.change.フィールドコード
mobile.app.record.edit.change.フィールドコード
-
レコード編集画面で保存するときのイベント
app.record.edit.submit
mobile.app.record.edit.submit
-
インライン編集のフィールド値を変更したときのイベント
app.record.index.edit.change
-
レコードの値を設定する
kintone.app.record.set()
kintone.mobile.app.record.set()
数値フィールドに「#INVALID!」を指定して、対象イベントまたはAPIを使って数値フィールドの値を書き換えようとすると、値の書き換えは実施されず、数値フィールドに入力されている値が維持されます
対象イベント/API
-
レコード追加画面を表示した後のイベント
app.record.create.show
mobile.app.record.create.show
-
レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント
app.record.create.change.フィールドコード
mobile.app.record.create.change.フィールドコード
-
レコード編集画面を表示した後のイベント
app.record.edit.show
mobile.app.record.edit.show
-
レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント
app.record.edit.change.フィールドコード
mobile.app.record.edit.change.フィールドコード
-
レコードの値を設定する
kintone.app.record.set()
kintone.mobile.app.record.set()
備考
「#INVALID!」を指定した数値フィールド以外のフィールドは、従来とおり値の書き換えが行われます。
モバイル版の数値フィールドで、入力された値の前後に空白が入っていた場合、空白が取り除かれた値を取得するようになります
対象イベント/API
-
レコード追加画面を表示した後
mobile.app.record.create.show
-
レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント
mobile.app.record.create.change.フィールドコード
-
レコード追加画面で保存するときのイベント
mobile.app.record.create.submit
-
レコード編集画面を表示した後のイベント
mobile.app.record.edit.show
-
レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント
mobile.app.record.edit.change.フィールドコード
-
レコード編集画面で保存するときのイベント
mobile.app.record.edit.submit
-
レコードの値を取得する
kintone.mobile.app.record.get()
モバイル版の数値フィールドで、前後の空白を除去すると入力前と後の値が同じになる場合、フィールドの値を変更したときのイベントは発生しなくなります
対象イベント/API
-
レコード追加画面を表示した後
mobile.app.record.create.show
-
レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント
mobile.app.record.create.change.フィールドコード
-
レコード編集画面を表示した後のイベント
mobile.app.record.edit.show
-
レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント
mobile.app.record.edit.change.フィールドコード
-
レコードの値を設定する
kintone.mobile.app.record.set()
製品のアップデート情報
API以外のkintoneのアップデートに関する情報は、
kintoneアップデート情報
を参照してください。
2月定期メンテナンス分は後日公開されます。