ガントチャートプラグインのアップデートを詳細解説

著者名: 武井 琢治 (External link)

目次

はじめに

こんにちは。武井です。
皆さん ガントチャートプラグイン は使用しているでしょうか?
kintoneの標準機能では搭載していない「スケジュールの可視化」が実現できて便利ですね。

そのガントチャートプラグインが大幅にパワーアップされました!
今回は、アップデートされたガントチャートプラグインをフル活用する方法を書いていきます。

information

v1のプラグインをお使いでv2.0以降のプラグインにアップデートされる方は、色付け設定が引き継がれないのでプラグイン設定画面で再設定が必要です。

注目の新機能

今回新たに10個の機能を追加しました。
新機能の中でも目玉のアップデートは次の2点です。

目玉1 :アプリフォームのテーブル化に対応

タスクを大項目と小項目に分けて管理できます。

目玉2 :タスクバーをクリックするとモーダルウィンドウを出し、開始日/終了日を更新可能に

これまで該当するレコードを探し、別途開いてデータ更新しなければなりませんでしたが、ガントチャートからスムーズな更新が可能になりました。

その他の機能追加については 新たに追加された機能一覧 を確認してください。

新たに追加された機能一覧

新たに以下の機能が追加されました。

  • アプリフォームのテーブル化に対応
    タスクを大項目と小項目に分けて管理できます。
  • ページングでガントチャートを再描画
    検索数が一覧画面の表示件数以上でも、ページングによってガントチャートが再描画されます。
  • ガントチャートの土曜日と日曜日を着色
    一目で曜日が判別できます。
  • 優先度の色をカラーパレットから選択可能
    簡単に目的の色を設定できます。
  • 優先度を行追加で追加可能
    好きな数だけタスクカラーを設定できるます。
  • 初期表示のスケジュールに「時間」を追加
    時間単位のガントチャートをデフォルトで表示できます。
  • マウスオーバーによるポップアップ画面に設定画面で設定する全データを表示
    タイトル/サブタイトル/開始日/終了日/優先度がすべて表示されるようになりました。
  • マウスオーバーによるポップアップ画面でフィールド名を表示
    タイトルとサブタイトル以外に設定したフィールドは、フィールド名:フィールドの値の表示形式になりました。
  • タスクバーのクリックでモーダルウィンドウを表示し、開始日/終了日を更新可能
    該当するレコードを探し、別途開いてデータを更新する必要がありましたが、ガントチャートからスムーズに更新できます。
  • タスクバーの中のタイトルは小項目を表示し、小項目がない場合には大項目を表示
    テーブル化に際し、サブタイトルを優先的に表示するようにしました。

設定手順

プラグインの設定方法など基本的な設定手順は ガントチャートプラグイン を確認してください。
ここでは、アップデートされた機能の利用方法を説明します。

アプリのテーブル化対応の利用方法

  1. 上記の基本的なフィールドに加え、フォームの編集で、以下のようなテーブルフィールドを作成します。

    フィールド名 フィールドタイプ 備考
    テーブル テーブル フィールドコードをTableとする。
    テーブルには以下のフィールドを追加します。
    詳細内容 文字列フィールド テーブルに追加します。
    開始日 日付フィールド テーブルに追加します。
    終了日 日付フィールド テーブルに追加します。
    優先度 ドロップダウン テーブルに追加します。

    テーブルのフィールドコードを必ず「Table」としてください。
    第2階層までガントチャート上で表示したい場合、「Table」というフィールドコードがついたテーブルを使用するプラグイン構造となっているためです。
    その他のフィールドコードは自由でかまいません。

    上記のとおり設定すると、下図のようになります。

  2. プラグイン設定画面にて下図のように設定します。

    テーブルフィールドは、フィールドコードが「Table」のフィールドのみ選択肢として表示されるようになっています。
    また、テーブルフィールドについては選択肢の先頭に[Table]と表示されます。

    設定の際の注意点は次の2点です。

    • タイトルに設定するフィールドには、テーブルフィールドは設定できません。
    • タイトルにするフィールドを除き、テーブルフィールドと非テーブルフィールドを混在させることはできません。
  3. 2のとおりプラグインを設定し、アプリに反映させます。

  4. レコードを作成します。この際、テーブルで複数のタスクを設定します。

  5. 下図のような表示になります。

    タイトルにするフィールドをプロジェクト名、サブタイトルをタスク名のようにすることで便利な使い方ができそうですね。
    また、ズームボタン「+」を押すごとに、曜日の下に詳細な時間が表示されます。

ガントチャート上レコード更新の利用方法

  1. ガントチャートを表示し、タスクバーをクリックします。

  2. 下図のようなモーダルウィンドウが表示されます。

  3. 下図のように開始日/終了日をそれぞれ入力またはカレンダーから選択します。

  4. 「更新」ボタンを選択します。

  5. 画面が自動的にリロードされ、タスクが変更されていることを確認します。

    開始日/終了日以外のデータは「詳細画面へ」のリンクをクリックして更新可能です。

拡張可能性

  • マウスオーバーのポップアップ情報に、プラグイン設定画面で設定する項目以外のテーブル項目も表示する。
  • 大項目/小項目の最大表示文字数を増やす。
  • レコード一覧画面に表示されているレコード件数だけでなく全件表示にする。

注意事項

  • v1のプラグインをお使いでv2.0以降のプラグインにアップデートされる方は、色付け設定が引き継がれないのでプラグイン設定画面で再設定が必要です。
  • モバイル用のブラウザーには対応していません。
  • カレンダービューにはガントチャートは適用されません。
  • 大項目および小項目は全角6文字まで表示可能です。全角7文字以上となる場合は、全角5文字まで表示されます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
ガントチャートプラグインをご利用中の方も多いかと思います。
プラグインのアップデートでより利便性が向上したのではないでしょうか。
皆様のすばらしいkintoneカスタマイズライフの一助になれたら幸いです。