はじめに
今回のサンプルでは
レコードコメントを取得する
のAPIを利用してレコードのコメント情報をCSV形式でダウンロードしてみました。
レコードのコメント機能が有効になっているお好きなアプリでお試しください。
完成イメージ
CSV出力用のボタンを配置したイメージと、出力対象のコメント一覧は次のとおりです。
出力されたCSVファイル例は次のとおりです。
カスタマイズ
以下の3つのステップでJavaScriptカスタマイズを行い、レコードのコメント情報をCSVでダウンロードしてみましょう。
- コメントデータを取得する。
- CSV出力用にコメントデータのフォーマットを変更する。
- 1と2を組み合わせて作成したCSVファイルをローカルにダウンロードする。
コメントデータを取得する
レコードコメントを取得する
で一度に取得できるコメントは10件までとなります。
そのため、レコード内のコメントを全件取得するためには再帰処理を入れる必要があります。
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フォーマット変更する
次に取得したコメントデータをCSV形式に変換します。
サンプルコードは次のとおりです。
コメントデータを取得する
のサンプルコードの41行目に挿入してください。
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ダウンロードする
ヘッダーにボタンを追加し、ファイルをダウンロードします。
サンプルコードは次のとおりです。
フォーマット変更する
のサンプルコードの末尾に挿入してください。
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応用 レコード一覧画面から全レコードのコメント情報を取得する
応用編として今度は次の処理をしてみました。
- レコード一覧画面に「CSVでダウンロード」ボタンを配置しダウンロードを可能にする。
- CSVファイルのフィールドにレコード番号を追加する。(どのレコードのコメントかを分かるようにする為)
完成イメージ
CSV出力用のボタンを配置したイメージと、出力対象のコメント一覧は次のとおりです。
CSV出力例は次のとおりです。
サンプルコード
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レコード一括取得時にその結果は1万を超える可能性がある場合には、運用・適用中のプログラムのご確認並びに修正対応の検討をお願いします。
詳細は
offsetの制限値を考慮したkintoneのレコード一括取得について
を確認ください。
おわりに
今回は
レコードコメントを取得する
を使ってコメント情報をエクスポートするカスタマイズ例を紹介させていただきました。
コメント情報がインポート、エクスポートできることでデータの移行やバックアップとしての利用シーンが増えそうです。
このTipsは、2025年8月版kintoneで動作を確認しています。
