はじめに
本記事では、レコード追加/編集や一覧のインライン編集時に、郵便番号/電話番号(TEL)/FAX/メールアドレスといったフィールドの入力値をチェックし、不正な入力を未然に防ぐ方法を紹介します。
動作イメージ
次の条件を満たさない値を入力した場合、エラーメッセージが出ます。
- 郵便番号:7桁の半角数値
- 電話番号:10桁または11桁の半角数字
- FAX番号:10桁または11桁の半角数字
- メールアドレス:ローカル部(英数字で始まり、英数字
・ . _ -
を含めてOK)@ ドメイン(英数字や-_で始まり、.
を含むドメイン構造をもつ)
チェックは、次のタイミングで行われます。
- レコード追加/編集画面でフィールドの値を変更したとき
- レコード一覧のインライン編集でフィールドの値を変更したとき
- レコード追加/編集を保存するとき
- レコード一覧のインライン編集を保存するとき
デモ環境
デモ環境で実際に動作を確認できます。
https://dev-demo.cybozu.com/k/64/
ログイン情報は cybozu developer networkデモ環境 で確認してください。
カスタマイズを適用するアプリ
- kintoneアプリ(
kintoneアプリストア
にある「 顧客リスト
」を使います)
サンプルプログラム
プログラム
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カスタマイズの適用手順
- エディターにサンプルプログラムをコピーし、ファイル名を「sample.js」文字コードを「UTF-8」にして保存します。(ファイル名は任意)
- 準備したアプリの設定画面で、保存したファイルを適用します。
適用方法は次のヘルプページを参考にしてください。
JavaScriptやCSSでアプリをカスタマイズする - アプリの設定を完了します。
使用したAPI
- イベントハンドラーを登録する
- レコード追加画面でフィールドの値を変更したときのイベント
- レコード編集画面でフィールドの値を変更したときのイベント
- レコード一覧画面のインライン編集でフィールドの値を変更したときのイベント
- レコード追加画面で保存するときのイベント
- レコード編集画面で保存するときのイベント
- レコード一覧画面のインライン編集で保存するときのイベント
おわりに
本記事では、入力フィールドの値をチェックするカスタマイズ方法を紹介しました。
紹介したpattern
はあくまで簡易的な定義です。
必要に応じて、より詳細なルールを設定することで、さらに強力な入力チェックを実現できます。
ぜひ試してみてください。
このTipsは、2025年8月版kintoneで動作を確認しています。