Microsoft Entra IDのユーザー情報をcybozu.com環境へ定期的に同期しよう

目次

はじめに

Microsoft Entra ID(以降、Entra ID)を使ってkintoneやGaroonにシングルサインオンしている場合 、Entra IDとcybozu.comのユーザー情報の同期が必要です。
この記事では、Azure Functionsを使って、定期的にEntra IDからcybozu.com環境へ自動でユーザー情報の同期を行う方法を紹介します。

必要なもの

  • cybozu.com環境
  • Microsoft Azureアカウント
  • 構築済みのEntra ID

システム構成

Azure Functionsを使って、Entra IDのユーザー情報をcybozu.comに同期します。

  1. cybozu.comの情報(ユーザー・組織・利用サービス)をUser APIを使って取得します。
  2. Entra IDのユーザー情報をMicrosoft Graph APIを使って取得します。
    1. で取得したcybozu.comの情報と突合し、データが新規登録or更新を判定しています。
  3. さいごに、User APIを使って、cybozu.comにユーザー情報を登録・更新します。

同期内容

登録・更新されるcybozu.comのユーザー情報の項目は次のとおりです。

Entra IDの項目名 cybozu.comの項目名 備考
ユーザー名 ログイン名
使用状態 利用状況
名前 表示名
会社電話 電話番号
携帯電話 モバイルフォン
メール Emailアドレス
部署 部署コード 複数の部署を設定する場合は、半角カンマ区切りで指定します。
cybozu.comに存在する部署コードのみ、ユーザーの所属部署として反映されます。
役職 役職コード 複数の役職を設定する場合は、半角カンマ区切りで指定します。
cybozu.comに存在する役職コードのみ、ユーザーの役職として反映されます。
利用するサービスのサービスコード 後述の環境変数で設定した値 を利用します。この記事の例ではkintoneとGaroonが設定されます。
初期パスワード 後述の環境変数で設定した値 を利用します。この記事の例では「password」が設定されます。

cybozu.comのユーザー情報は、Entra IDのユーザーの利用状況に応じて次のように登録・更新されます。

  • Entra IDの利用状況が「利用中」のユーザー情報
    • 「利用中」のユーザーになる(cybozu.comに存在しない場合は新規登録)
  • Entra IDの利用状況が「停止中」のユーザー情報
    • 「停止中」のユーザーになる(cybozu.comに存在しない場合は登録されない)

設定手順

次の流れで、Azure Functionsを設定します。

  1. 関数アプリの作成
  2. 関数の追加
  3. 拡張機能のインストール
  4. Node.jsパッケージのインストール
  5. Azure Functionsの環境変数の設定
  6. IDプロバイダーの追加
  7. クライアントIDのメモとアクセス許可の追加
  8. クライアントIDとシークレットの設定
  9. Azure Functionsプログラムの設定
  10. 動作確認
  11. 関数の有効化(定期実行の有効化)

手順1:関数アプリの作成

  1. Microsoft Azureアカウントで、 Azure Portal (External link) にログインします。
  2. Azure Portalのホーム画面で、[リソースの作成]をクリックします。
  3. 「関数アプリ」を検索します。
  4. 「関数アプリ」の[作成]をクリックします。
  5. 「基本」タブで、次の内容を入力します。
    カテゴリ 項目
    プロジェクトの詳細 サブスクリプション 任意のサブスクリプション
    リソースグループ 任意のリソースグループ
    新規作成もできます。
    インスタンスの詳細 関数アプリ名 任意のアプリ名
    この記事では「cybozu-users-sync」とします。
    公開 「コード」
    ランタイム 「Node.js」
    バージョン 「18 LTS」
    地域 任意の地域
    オペレーティング システム オペレーティングシステム 「Windows」
    プラン プランの種類 任意のプラン
  6. [次: ホスティング]をクリックします。
  7. 「ホスティング」タブで、次の内容を入力します。
    カテゴリ 項目
    ストレージアカウント ストレージアカウント 必要に応じて変更します。
    新規作成もできます。
  8. [次: ネットワーク]をクリックします。
  9. 必要に応じて設定を変更し、[次: 監視]をクリックします。
  10. 「監視」タブで、次の内容を入力します。
    カテゴリ 項目
    Application Insights Application Insightsを有効にする はい
    Application Insights 必要に応じて変更します
  11. [次: デプロイ]をクリックします。
  12. 必要に応じて設定を変更し、[次: タグ]をクリックします。
  13. 必要に応じて設定を変更し、[次: 確認および作成]をクリックします。
  14. [作成]をクリックします。
    関数アプリのデプロイが始まります。デプロイが完了すると「デプロイが完了しました」が表示されます。
  15. [リソースに移動]をクリックします。

手順2:関数の追加

  1. サイドメニューから[関数]をクリックします。

  2. [+作成]をクリックします。
  3. 次の内容を入力します。
    カテゴリ 項目
    開発環境の選択 開発環境 ポータルでの開発
    テンプレートの選択 テンプレート Timer trigger
    テンプレートの詳細 新しい関数 任意の値
    この記事では「CybozuUserSyncTimer」とします。
    Schedule 関数を実行するスケジュール
    「{second} {minute} {hour} {day} {month} {day of week}」のcron式で指定します。
    この記事では毎日0時に実行するとして、「0 0 0 * * *」を指定しています。
    指定例は、 Microsoftドキュメント|NCRONTAB式 (External link) を参照してください。
  4. [作成]をクリックします。
    関数が作成されると、作成した関数の詳細画面が表示されます。
  5. [無効化]をクリックします。
    無効化することで、関数の定期実行を停止できます。
  6. 画面右上の[X]をクリックして、関数の画面を閉じます。

手順3:拡張機能のインストール

  1. サイドメニューから[概要]をクリックします。

  2. [■ 停止]をクリックします。

  3. 「<アプリ名>を停止しますか?」メッセージで、[はい]をクリックします。

  4. サイドメニューの[高度なツール]をクリックします。

  5. [移動]をクリックします。
    ブラウザーの新規タブが開きます。

  6. ヘッダーメニューの[Debug console]をクリックし、[CMD]を選択します。

  7. 画面上部のエクスプローラーで、「site」>「wwwroot」の順にクリックします。

  8. 「bin」ディレクトリがある場合は、ファイル一覧の[-]をクリックして削除します。

  9. 上部の「.../wwwroot」横にある[+]をクリックし、[New file]を選択します。

  10. 「extensions.csproj」と入力し、エンターキーを押します。

  11. 「extensions.csproj」横の鉛筆の形をしたアイコンをクリックします。

  12. エディターに、次の内容を入力します。

     1
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     6
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     9
    10
    11
    
    <Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">
      <PropertyGroup>
        <TargetFramework>netstandard2.0</TargetFramework>
          <WarningsAsErrors />
      </PropertyGroup>
      <ItemGroup>
        <PackageReference Include="Microsoft.Azure.WebJobs.Script.ExtensionsMetadataGenerator" Version="4.0.1" />
        <PackageReference Include="Microsoft.Azure.WebJobs.Extensions.MicrosoftGraph" Version="1.0.0-beta6" />
        <PackageReference Include="Microsoft.Azure.WebJobs.Extensions.AuthTokens" Version="1.0.0-beta6" />
      </ItemGroup>
    </Project>
  13. [Save]をクリックします。

  14. 画面下部のコンソール画面で次のコマンドを実行し、拡張機能をインストールします。

    1
    
    dotnet build extensions.csproj -o bin --no-incremental --packages D:\home\.nuget

    しばらくして「Build succeeded.」と表示されれば完了です。

タブは開いたままで手順4に進みます。

手順4:Node.jsパッケージのインストール

  1. 追加した関数名(この記事では「CybozuUserSyncTimer」)のディレクトリを開きます。

  2. 画面下部のコンソールで次のコマンドを1行ずつ実行します。

    1
    2
    3
    
    npm init -y
    npm install csv@6 form-data@4 axios@1
    npm install @azure/identity@3 @microsoft/microsoft-graph-client@3 isomorphic-fetch@3
  3. ブラウザーのタブを閉じます。

手順5:Azure Functionsの環境変数の設定

  1. サイドメニューから[構成]をクリックします。

  2. [高度な編集]をクリックします。

  3. 最終行とその前の行を次のように書き換えます。
    修正前:

    1
    2
    
      }
    ]

    修正後:

      1
      2
      3
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     99
    100
    101
    
      },
      {
        "name": "WEBSITE_TIME_ZONE",
        "value": "Tokyo Standard Time",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "AZURE_CLIENT_ID",
        "value": "",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "AZURE_CLIENT_SECRET",
        "value": "",
        "slotSetting": false
      }, {
        "name": "AZURE_TENANT_ID",
        "value": "",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Cybozu Sub Domain Name",
        "value": "example.cybozu.com",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Cybozu Login Id",
        "value": "admin",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Cybozu Password",
        "value": "password",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Password",
        "value": "password",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Cybozu Services",
        "value": "ki,gr",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Login Name",
        "value": "userPrincipalName",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "New Login Name",
        "value": "userPrincipalName",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Display Name",
        "value": "displayName",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Status",
        "value": "accountEnabled",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Surname",
        "value": "surname",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Given Name",
        "value": "givenName",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "E-mail Address",
        "value": "mail",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Phone",
        "value": "businessPhones",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Mobile Phone",
        "value": "mobilePhone",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Department Code",
        "value": "department",
        "slotSetting": false
      },
      {
        "name": "Job Title Code",
        "value": "jobTitle",
        "slotSetting": false
      }
    ]
  4. [OK]をクリックします。

  5. 次の項目の名前をクリックし、利用する環境に合わせて編集します。編集したら [OK]をクリックします。

    • WEBSITE_TIME_ZONE:タイムゾーン
      タイムゾーンの詳細は タイムゾーン (External link) を参照してください。
    • AZURE_TENANT_ID:AzureのテナントID
      テナントIDは「Microsoft Entra ID」から確認できます。詳細は テナントIDを見つける方法 (External link) を参照してください。
    • Cybozu Sub Domain Name:cybozu.comのドメイン
    • Cybozu Login Id:cybozu.com共通管理者のアカウントのログイン名
    • Cybozu Password:cybozu.com共通管理者のアカウントのパスワード
    • Password:登録するユーザーの初期パスワード
    • Cybozu Services:登録するユーザーが利用するサービスのサービスコード
      複数ある場合は、半角カンマ区切りで指定します。
      サービスコードの詳細は サービスコード一覧 を参照してください。

  6. [保存]をクリックします。

  7. 「変更の保存」メッセージで、[続行]をクリックします。

手順6:IDプロバイダーの追加

  1. サイドメニューから[認証]をクリックします。

  2. [IDプロバイダーを追加]をクリックします。

  3. 「IDプロバイダー」で「Microsoft」を選択します。

  4. 次の内容を入力します。

    項目
    アプリの登録の種類 「アプリの登録を新規に作成する」
    名前 任意の名前
    この記事では「cybozu-users-sync」です。
    サポートされているアカウントの種類 任意のアカウントの種類を選択
    アクセスを制限する 「認証されていないアクセスを許可する」
    トークンストア 選択
  5. [次へ: アクセス許可]をクリックします。
    アクセス許可は、手順7で設定するため、ここでは行いません。

  6. [追加]をクリックします。

手順7:クライアントIDのメモとアクセス許可の追加

  1. 追加したIDプロバイダー名で、鉛筆の形をしたアイコンをクリックします。

  2. [基本]タブで次の値をメモします。後述の環境変数の設定で利用します。
    • アプリケーション(クライアント)ID
      この値が、クライアントIDです。
  3. [アクセス許可]タブをクリックします。
  4. [APIアクセス許可にアクセスするには、こちらをクリックします。]をクリックします。
  5. [アクセス許可の追加]をクリックします。
  6. [Microsoft Graph]をクリックします。
  7. 次の項目のチェックボックスを選択します。
    • 委任されたアクセス許可
      • Directory.AccessAsUser.All
      • Directory.Read.All
      • User.Read
    • アプリケーションの許可
      • Directory.Read.All
  8. [アクセス許可の追加]をクリックします。
  9. [既定のディレクトリー に管理者の同意を与えます]をクリックします。
    「既定のディレクトリー」部分に表示される文言は、ユーザーによって異なります。
  10. 「管理者の同意の確認を与えます」メッセージで、[はい]をクリックします。
  11. 各アクセス許可の状態が、「~に付与されました」となっていることを確認します。

  12. 「APIのアクセス許可」横の [X]をクリックして、「APIのアクセス許可」画面を閉じます。
  13. [ホーム]をクリックし、作成した関数アプリを開き直します。

手順8:クライアントIDとシークレットの設定

  1. サイドメニューから[構成]をクリックします。

  2. 「MICROSOFT_PROVIDER_AUTHENTICATION_SECRET」をクリックし、値をメモします。
    この値が、クライアントシークレットです。
  3. 「AZURE_CLIENT_SECRET」をクリックし、「値」に2. でメモしたクライアントシークレットを貼り付けます。
  4. [OK]をクリックします。
  5. 「AZURE_CLIENT_ID」をクリックし、「値」に 手順7:クライアントIDのメモとアクセス許可の追加 でメモしたクライアントIDを貼り付けます。
  6. [OK]をクリックします。
  7. [保存]をクリックします。
  8. 「変更の保存」メッセージで、[続行]をクリックします。

手順9:Azure Functionsプログラムの設定

  1. サイドメニューの[概要]をクリックします。

  2. [▷ 開始]をクリックします。アプリが起動します。
  3. サイドメニューから[関数]をクリックします。

  4. 手順2:関数の追加 で作成した関数を選択します。
  5. サイドメニューの[コードとテスト]をクリックします。
  6. コード部分に サンプルコード の内容を貼り付けます。
  7. [保存]をクリックします。

手順10:動作確認

warning
注意

動作確認をする前にcybozu.comのユーザー情報をバックアップしてください。
参考: ファイルにデータを書き出す | kintoneヘルプ (External link) . 関数実行すると、cybozu.comのユーザー情報に、Entra IDのユーザー情報が追加されます。

  1. サイドメニューの[関数]をクリックします。

  2. 作成した関数をクリックします。
  3. サイドメニューの[コードとテスト]をクリックします。
  4. 画面下部のログの種類を「App Insightログ」に切り替えます。

  5. [テストと実行]をクリックします。
  6. [入力]タブの「キー」で「master(Host key)」を選択し、[実行]をクリックします。
  7. しばらくして、ログに「ユーザ連携処理終了」と表示されていれば、成功です。

手順11:関数の有効化(定期実行の有効化)

  1. サイドメニューの[概要]をクリックします。

  2. [有効化]をクリックします。

手順3で設定したスケジュールを使って、関数が自動で実行されるようになります。

サンプルコード

手順9:Azure Functionsプログラムの設定 で貼り付けるコードです。

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/* global Buffer */

/*
 * Sync Entra ID users to cybozu.com
 * Copyright (c) 2020 Cybozu
 *
 * Licensed under the MIT License
 * https://opensource.org/license/mit/
 */

'use strict';

const {stringify} = require('csv-stringify/sync');
const {parse} = require('csv-parse/sync');
const FormData = require('form-data');
const axios = require('axios');
const {DefaultAzureCredential} = require('@azure/identity');
require('isomorphic-fetch');
const graph = require('@microsoft/microsoft-graph-client');

/**
 * 環境変数の設定
 */
class EnvSetting {
  /**
   * @param {Object} env環境変数
   */
  constructor(env) {
    this.cybozuSubDomainName = env['Cybozu Sub Domain Name'];
    this.cybozuLoginId = env['Cybozu Login Id'];
    this.cybozuPassword = env['Cybozu Password'];
    this.newLoginName = env['New Login Name'];
    this.cybozuServices = env['Cybozu Services'];
    this.loginName = env['Login Name'];
    this.displayName = env['Display Name'];
    this.surname = env.Surname;
    this.givenName = env['Given Name'];
    this.emailAddress = env['E-mail Address'];
    this.phone = env.Phone;
    this.mobilePhone = env['Mobile Phone'];
    this.status = env.Status;
    this.password = env.Password;
    this.departmentCode = env['Department Code'];
    this.jobTitleCode = env['Job Title Code'];

    this.registerNewOrganizations = this.getOnOrOffValue(
      env['Register New Organizations']
    );
    this.userNameOnly = this.getOnOrOffValue(env['User Name Only']);
    this.toBeDeleted = this.getOnOrOffValue(env['To Be Deleted']);
  }

  /**
   * 環境変数で設定された値が1なら1, それ以外なら0を返す
   * @param {string} 環境変数での設定値
   * @return {string} 1 or 0
   */
  getOnOrOffValue(value) {
    return value === '1' ? '1' : '0';
  }
}

/**
 * cybozu.comのAPIをコールする既定クラス
 * cybozu.comの各APIはこのクラスを継承したクラスからコールされる
 */
class CybozuCom {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {string} csvFilename CSVファイル
   * @param {string} endpointエンドポイント名
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, csvFilename, endpoint, envSetting) {
    this.context = context;
    this.auth = this.encodeBase64Auth(
      envSetting.cybozuLoginId,
      envSetting.cybozuPassword
    );
    this.subDomainName = envSetting.cybozuSubDomainName;
    this.csvFilename = csvFilename;
    this.endpoint = endpoint;
    this.fileKey = '';
    this.csvId = 0;
    this.sleepTime = 2000;
    this.charset = 'utf-8';
  }

  /**
   * エラーオブジェクトからエラーメッセージを生成する
   * @param {Object} errorエラー情報
   * @return {string} エラーメッセージ
   */
  buildErrorMessage(error) {
    const url = error.config.url;
    const response = error.response;
    let message = `接続先: ${url}`;
    if (response) {
      const errorCode = response.data.code || '--';
      const errorMessage = response.data.message || '--';
      if (response.headers['content-type'].indexOf('json')) {
        message += `, ステータス: ${response.status}, コード: ${errorCode}, メッセージ: ${errorMessage}`;
      }
    }
    return `Cybozu.comへ接続に失敗しました。${message}`;
  }

  /**
   * ファイルアップロードAPIでcsv情報をアップロードする
   * @param {Object} csv csv形式の情報
   */
  async uploadCsv(csv) {
    const formData = new FormData();
    const buf = Buffer.from(csv, this.charset);
    formData.append('file', buf, {
      filename: this.csvFilename,
      contentType: 'text/csv',
      knownLength: buf.length,
    });
    const headers = formData.getHeaders();
    headers['X-Cybozu-Authorization'] = this.auth;
    const config = {
      method: 'POST',
      url: `https://${this.subDomainName}/v1/file.json`,
      data: formData.getBuffer(),
      headers: headers,
    };
    await axios(config)
      .then((response) => {
        this.fileKey = response.data.fileKey;
      })
      .catch((err) => {
        throw this.buildErrorMessage(err);
      });
  }

  /**
   * アップロードしたcsv情報を使って各インポートAPIを実行する
   */
  async applyCsv() {
    const config = {
      method: 'POST',
      url: `https://${this.subDomainName}${this.endpoint}`,
      headers: {
        'X-Cybozu-Authorization': this.auth,
        'Content-Type': 'application/json',
      },
      data: {
        fileKey: this.fileKey,
        variableCustomItemLength: true,
      },
    };
    await axios(config)
      .then((response) => {
        this.csvId = response.data.id;
      })
      .catch((err) => {
        throw this.buildErrorMessage(err);
      });
  }

  /**
   * CSV取り込み処理の結果を確認する
   */
  async checkResult() {
    const config = {
      method: 'GET',
      url: `https://${this.subDomainName}/v1/csv/result.json?id=${this.csvId}`,
      headers: {
        'X-Cybozu-Authorization': this.auth,
      },
    };
    for (let reqCount = 0; reqCount < 180; reqCount++) {
      const result = await axios(config).catch((err) => {
        throw new Error(err);
      });
      const data = result.data;
      if (data.done && data.success) {
        return;
      } else if (data.errorCode !== null) {
        throw new Error(data.errorCode);
      }
      await new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, this.sleepTime));
    }
    throw new Error('Cybozu.comのCSV更新に時間がかかっているため停止します');
  }

  /**
   * 認証情報をBase64エンコードする
   * @param {string} id cybozu.comログイン名
   * @param {string} pw cybozu.comパスワード
   * @return {string} Base64エンコードした認証情報
   */
  encodeBase64Auth(id, pw) {
    const buffer = Buffer.from(id + ':' + pw);
    return buffer.toString('base64');
  }
}

/**
 * cybozu.comユーザー情報の処理クラス
 */
class CybozuUserInfo extends CybozuCom {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, envSetting) {
    super(context, 'user.csv', '/v1/csv/user.json', envSetting);
    this.users = {};
    this.userIdTargets = {
      new: [],
      update: [],
      delete: [],
    };
    this.envSetting = envSetting;
  }

  /**
   * ユーザー情報を返す
   * @return {object} ユーザー情報
   */
  getUsers() {
    return this.users;
  }

  /**
   * 新規登録するユーザーのID一覧を取得する
   * @return {Array<string>} 登録対象のユーザーのID一覧
   */
  getNewUserIds() {
    return this.userIdTargets.new;
  }

  /**
   * 更新対象のユーザーのID一覧を取得する
   * @return {Array<string>} 更新対象のユーザーのID一覧
   */
  getUpdateUserIds() {
    return this.userIdTargets.update;
  }

  /**
   * 削除対象のユーザーのID一覧を取得する
   * @return {Array<string>} 削除対象のユーザーのID一覧
   */
  getDeleteUserIds() {
    return this.userIdTargets.delete;
  }

  /**
   * cybozu.comからユーザー情報を取得する
   */
  async fetchUserInfo() {
    const config = {
      url: `https://${this.subDomainName}/v1/csv/user.csv`,
      headers: {
        'X-Cybozu-Authorization': this.auth,
      },
    };
    await axios(config)
      .then((response) => {
        this.users = this.convertUserInfoList(response.data);
        this.context.log.info(
          `cybozu.comから取得したユーザの件数: ${
            Object.keys(this.users).length
          } 件`
        );
      })
      .catch((err) => {
        throw this.buildErrorMessage(err);
      });
  }

  /**
   * 取得したユーザー情報の一覧をログイン名をキーに持つオブジェクトに変換する
   * @param {Array<Object>} data cybozu.comから取得したユーザー情報
   * @return {Object} ログイン名をキーに持つユーザー情報オブジェクト
   */
  convertUserInfoList(data) {
    const csvUsers = parse(data);
    const users = {};
    csvUsers.forEach((user) => {
      users[user[0]] = {
        login_user: user[0],
        display_name: user[1],
        surname: user[4],
        given_name: user[5],
        email_address: user[10],
        status: {
          cybozu: user[11],
          azureAd: null,
        },
        phone: user[14],
        mobile_phone: user[15],
        organizationTitles: [],
      };
    });
    return users;
  }

  /**
   * Entra IDのユーザー情報を設定する
   * cybozu.comにないユーザー情報があれば登録対象に設定する
   * @param {Array<Object>} azureAdUsers Entra IDのユーザー情報
   */
  setUserInfoFromAzureAd(azureAdUsers) {
    azureAdUsers.forEach((user) => {
      const loginId = this.getLoginId(
        this.getAzureUserInfoValue(user, this.envSetting.loginName)
      );
      const newLoginId = this.getLoginId(
        this.getAzureUserInfoValue(user, this.envSetting.newLoginName)
      );
      const azureAdUserInfo = {
        display_name: this.getAzureUserInfoValue(
          user,
          this.envSetting.displayName
        ),
        new_login_name: newLoginId,
        surname: this.getAzureUserInfoValue(user, this.envSetting.surname),
        given_name: this.getAzureUserInfoValue(user, this.envSetting.givenName),
        email_address: this.getAzureUserInfoValue(
          user,
          this.envSetting.emailAddress
        ),
        phone: this.getAzureUserInfoValue(user, this.envSetting.phone),
        mobile_phone: this.getAzureUserInfoValue(
          user,
          this.envSetting.mobilePhone
        ),
        status: this.getAzureUserStatus(user, this.envSetting.status),
        organizationTitles: user.organizationTitles,
      };
      const status =
        azureAdUserInfo.status || azureAdUserInfo.status === null ? '1' : '0';
      const phone =
        azureAdUserInfo.phone.length > 0 ? azureAdUserInfo.phone[0] : '';
      if (loginId in this.users) {
        // azureAd cybozu.com両方にある場合
        this.users[loginId].display_name = azureAdUserInfo.display_name;
        this.users[loginId].new_login_name = azureAdUserInfo.new_login_name;
        this.users[loginId].surname = azureAdUserInfo.surname;
        this.users[loginId].given_name = azureAdUserInfo.given_name;
        this.users[loginId].email_address = azureAdUserInfo.email_address;
        this.users[loginId].status.azureAd = status;
        this.users[loginId].phone = phone;
        this.users[loginId].mobile_phone = azureAdUserInfo.mobile_phone;
        this.users[loginId].organizationTitles =
          azureAdUserInfo.organizationTitles;
      } else {
        // azureAdのみある場合
        this.users[loginId] = {
          login_user: loginId,
          display_name: azureAdUserInfo.display_name,
          new_login_name: azureAdUserInfo.new_login_name,
          surname: azureAdUserInfo.surname,
          given_name: azureAdUserInfo.given_name,
          email_address: azureAdUserInfo.email_address,
          status: {
            cybozu: null,
            azureAd: status,
          },
          phone: phone,
          mobile_phone: azureAdUserInfo.mobile_phone,
          organizationTitles: azureAdUserInfo.organizationTitles,
        };
        if (status === '1') {
          const tmpNewLoginId = newLoginId || loginId;
          this.userIdTargets.new.push(
            loginId === tmpNewLoginId ? loginId : tmpNewLoginId
          );
        }
      }
    });
  }

  /**
   * cybozu.comから取得したユーザーの所属する組織情報を、ユーザー情報に追加する
   * @param {Object} userOrganizations cybozu.comから取得したユーザーの所属する組織情報
   */
  addUserOrganizationTitles(userOrganizations) {
    for (const key in userOrganizations) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(userOrganizations, key)) {
        continue;
      }
      userOrganizations[key].organizationTitles.forEach((organizationTitle) => {
        this.users[key].organizationTitles.push({
          organization: organizationTitle.organizationName,
          title: organizationTitle.organizationTitle,
        });
      });
    }
  }

  /**
   * ユーザーインポートAPI(CSV)を利用するためのcsv情報を生成する
   * @return {Object} ユーザー情報のcsv
   */
  makeUserCsv() {
    const cybozuCsv = [];
    for (const key in this.users) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(this.users, key)) {
        continue;
      }
      const user = this.users[key];
      if (user.isCsvTarget) {
        const status = user.status.csvStatus;
        cybozuCsv.push({
          login_name: user.login_user,
          display_name: this.getUpdateValue(status, user.display_name),
          new_login_name: this.getUpdateValue(status, user.new_login_name),
          password: user.passwd,
          surname: this.getUpdateValue(status, user.surname),
          given_name: this.getUpdateValue(status, user.given_name),
          phonetic_surname: '*',
          phonetic_given_name: '*',
          localized_name: '*',
          language_for_localized_name: '*',
          email_address: this.getUpdateValue(status, user.email_address),
          status: status,
          language: 'auto',
          time_zone: '*',
          phone: this.getUpdateValue(status, user.phone),
          extension: '*',
          mobile_phone: this.getUpdateValue(status, user.mobile_phone),
          url: '*',
          employee_id: '*',
          hire_data: '*',
          birthday: '*',
          about_me: '*',
          display_order: '*',
          skype_name: '*',
          to_be_deleted: user.toBeDeleted,
          customize: '*',
        });
      }
    }
    return stringify(cybozuCsv);
  }

  /**
   * Entra IDとcybozu.comの登録状況に応じて、更新対象と削除対象に振り分ける
   */
  setUserExtensionParameters() {
    for (const key in this.users) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(this.users, key)) {
        continue;
      }
      const user = this.users[key];
      const userStatus = user.status;
      let status = '1';
      let passwd = '*';
      let toBeDeleted = '*';
      user.isCsvTarget = true;

      if (userStatus.cybozu === null) {
        if (!this.isAccountEnabled(userStatus.azureAd)) {
          user.isCsvTarget = false;
          continue;
        }
        passwd = this.existEnvConfigValue(this.envSetting.password)
          ? this.envSetting.password
          : '*';
      } else if (this.isAccountEnabled(userStatus.cybozu)) {
        if (userStatus.azureAd === null) {
          if (this.envSetting.toBeDeleted !== '1') {
            user.isCsvTarget = false;
            continue;
          }
          toBeDeleted = '1';
          status = '*';
        } else if (!this.isAccountEnabled(userStatus.azureAd)) {
          status = '0';
        }
      } else if (!this.isAccountEnabled(userStatus.cybozu)) {
        if (userStatus.azureAd === null) {
          if (this.envSetting.toBeDeleted !== '1') {
            user.isCsvTarget = false;
            continue;
          }
          toBeDeleted = '1';
          status = '*';
        } else if (!this.isAccountEnabled(userStatus.azureAd)) {
          user.isCsvTarget = false;
          continue;
        }
      }
      user.status.csvStatus = status;
      user.passwd = passwd;
      user.toBeDeleted = toBeDeleted;

      if (toBeDeleted === '1') {
        this.userIdTargets.delete.push(user.login_user);
      } else {
        this.userIdTargets.update.push(user.login_user);
      }
    }
  }

  /**
   * ログインIDを取得する
   * @param {string} loginIdログインID
   */
  getLoginId(loginId) {
    if (this.envSetting.userNameOnly === '1') {
      return this.getLoginIdFromAzureAdLoginId(loginId);
    }
    return loginId;
  }

  /**
   * Entra IDのユーザー名(@の前)を取得する
   * @param {string} azureAdLoginId Entra IDのユーザー名(@の前)
   */
  getLoginIdFromAzureAdLoginId(azureAdLoginId) {
    return azureAdLoginId.split('@')[0];
  }

  /**
   * ユーザーアカウントが有効か
   * @param {string} statusユーザーアカウントの状態
   * @return {boolean} ユーザーアカウントが有効ならtrue
   */
  isAccountEnabled(status) {
    return status === '1';
  }

  /**
   * ステータスに応じて更新するユーザー情報の項目の値を取得する
   * @param {*} statusステータス
   * @param {*} valueユーザー情報の項目の値
   * @return {string} 無効なら * を返す
   */
  getUpdateValue(status, value) {
    return status === 0 ? '*' : this.getUserInfoValue(value);
  }

  /**
   * ユーザー情報の項目の値を取得する
   * @param {string} valueユーザー情報の項目の値
   * @return {string} 空なら * を返す
   */
  getUserInfoValue(value) {
    const isEmpty = value === null || typeof value === 'undefined';
    return isEmpty ? '*' : value;
  }

  /**
   * Entra IDのユーザー情報の項目の値を取得する
   * @param {Object} user Entra IDのユーザー情報
   * @param {string} envValue Entra IDのユーザー項目名
   * @return {string} Entra IDのユーザー情報の項目の値(存在しなければ *)
   */
  getAzureUserInfoValue(user, envValue) {
    let result = '*';
    if (this.existEnvConfigValue(envValue)) {
      result = user[envValue] || '*';
    }
    return result;
  }

  /**
   * Entra IDのユーザーの使用状況
   * @param {Object} user Entra IDのユーザー情報
   * @param {string} envValue Entra IDのユーザー項目名
   * @return {string} Entra IDのユーザーの使用状況(存在しなければ空)
   */
  getAzureUserStatus(user, envValue) {
    let result = '';
    if (this.existEnvConfigValue(envValue)) {
      result = typeof user[envValue] === 'undefined' ? '' : user[envValue];
    }
    return result;
  }

  /**
   * 環境変数にキーに一致する値が存在するか
   * @param {string} envPropName環境変数のキー
   * @return {boolean} 環境変数に設定されていたらtrue
   */
  existEnvConfigValue(envPropName) {
    return !(envPropName === '' || typeof envPropName === 'undefined');
  }

  /**
   * CSVファイルをアップロードする
   */
  async uploadCsv() {
    this.setUserExtensionParameters();
    await super.uploadCsv(this.makeUserCsv());
  }

  /**
   * アップロードしたCSVでユーザー情報を更新する
   */
  async applyCsv() {
    await super.applyCsv();
    this.changeCybozuStatusToActive();
  }

  /**
   * cybozu.comに登録済みフラグを立てる
   */
  changeCybozuStatusToActive() {
    for (const key in this.users) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(this.users, key)) {
        continue;
      }
      const status = {
        cybozu: this.users[key].status.cybozu,
        azureAd: this.users[key].status.azureAd,
      };
      if (status.cybozu === null && status.azureAd === '1') {
        this.users[key].status.cybozu = '1';
      }
    }
  }
}

/**
 * cybozu.comユーザーの利用サービスに関する処理
 */
class CybozuService extends CybozuCom {
  /**
   *
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, envSetting) {
    super(context, 'service.csv', '/v1/csv/userServices.json', envSetting);
    this.services = this.getCybozuService(envSetting.cybozuServices);
    this.userIds = [];
  }

  /**
   * 新規登録するユーザーのID一覧を設定する
   * @param {Array<string>} userIds
   */
  setNewUserIds(userIds) {
    this.userIds = userIds;
  }

  /**
   * 環境変数で設定した利用するサービスコードを配列に変換する
   * @param {Object} 環境変数で設定したサービスコード(カンマ区切り)
   * @return {Array<string>} 配列に変換したサービスコード一覧
   */
  getCybozuService(confServices) {
    const services = ['ki', 'gr'];
    return confServices
      .split(',')
      .map((service) => {
        return service.trim();
      })
      .filter((service) => {
        return services.indexOf(service) >= 0;
      });
  }

  /**
   * ユーザーの利用サービスインポートAPIを利用するためのCSVを生成する
   * @return {Object} ユーザーの利用サービス情報のcsv
   */
  makeCyServiceCsv() {
    const importCsv = [];
    this.userIds.forEach((userId) => {
      importCsv.push([userId, ...this.services]);
    });
    return stringify(importCsv);
  }

  /**
   * CSVファイルをアップロードする
   */
  async uploadCsv() {
    await super.uploadCsv(this.makeCyServiceCsv());
  }

  /**
   * アップロードしたCSVでユーザーの利用サービス情報を更新する
   */
  async applyCsv() {
    await super.applyCsv();
  }
}

/**
 * ユーザーの所属組織に関する処理
 */
class CybozuUserOrganization extends CybozuCom {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, envSetting) {
    super(
      context,
      'userOrganization.csv',
      '/v1/csv/userOrganizations.json',
      envSetting
    );
    this.userOrgs = {};
    this.envSetting = envSetting;
  }

  /**
   * cybozu.comからユーザーの所属組織情報を取得する
   */
  async fetchUserOrganizationTitles() {
    const config = {
      url: `https://${this.subDomainName}/v1/csv/userOrganizations.csv`,
      headers: {
        'X-Cybozu-Authorization': this.auth,
      },
    };
    await axios(config)
      .then((response) => {
        this.userOrgs = this.convertUserOrganizationsList(response.data);
      })
      .catch((err) => {
        throw this.buildErrorMessage(err);
      });
  }

  /**
   * 取得したユーザーの所属する組織情報をログイン名をキーに持つオブジェクトに変換する
   * @param {Array<Object>} data cybozu.comから取得したユーザーの所属する組織情報
   * @return {Object} ログイン名をキーに持つユーザーの所属する組織情報オブジェクト
   */
  convertUserOrganizationsList(data) {
    const userOrgsCsv = parse(data, {relax_column_count: true});
    const userOrgs = {};
    userOrgsCsv.forEach((userOrgTitle) => {
      const loginId = userOrgTitle[0];
      const organizationTitles = [];
      for (let i = 1; i < userOrgTitle.length; i++) {
        if (i % 2 === 1) {
          const organizationName = userOrgTitle[i];
          const organizationTitle =
            i + 1 < userOrgTitle.length ? userOrgTitle[i + 1] : '';
          organizationTitles.push({
            organizationName: organizationName,
            organizationTitle: organizationTitle,
          });
        }
      }
      userOrgs[loginId] = {
        login_user: loginId,
        organizationTitles: organizationTitles,
      };
    });
    return userOrgs;
  }

  /**
   * ログイン名をキーに持つ変換したユーザーの所属する組織情報オブジェクトを取得する
   * @return {Object} ログイン名をキーに持つユーザーの所属する組織情報オブジェクト
   */
  getUserOrganizations() {
    return this.userOrgs;
  }

  /**
   * ユーザーの所属組織情報インポートAPI(CSV)を利用するためのcsv情報を生成する
   * @param {Object} usersユーザー情報
   * @param {Object} orgs組織情報
   * @param {Object} titles役割情報
   * @return {Object} ユーザーの所属組織情報のcsv
   */
  makeUserOrganizationCsv(users, orgs, titles) {
    const userOrgCsv = [];
    for (const key in users) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(users, key)) {
        continue;
      }
      if (users[key].status.cybozu === null || users[key].toBeDeleted === '1') {
        continue;
      }
      const newLoginId = users[key].new_login_name || users[key].login_user;
      const loginId =
        users[key].login_user === newLoginId
          ? users[key].login_user
          : newLoginId;
      const uploadUsers = [loginId];
      const orgTitles = this.ommitOrganizationTitles(
        users[key].organizationTitles,
        orgs,
        titles
      );
      if (orgTitles.length > 0) {
        orgTitles.forEach((orgTitle) => {
          uploadUsers.push(orgTitle.organization);
          uploadUsers.push(orgTitle.title);
        });
      }
      userOrgCsv.push(uploadUsers);
    }
    return stringify(userOrgCsv);
  }

  /**
   * `registerNewOrganizations` フラグが立っていないときに
   * ユーザーが所属する組織と役職の一覧から存在しない組織・役職情報がある場合を取り除く
   * @param {Array<Object>} organizationTitlesユーザーが所属する組織と役職の一覧
   * @param {Object} orgs組織情報
   * @param {Object} titles役割情報
   * @return {Array<Object>} ユーザーが所属する組織と役職の一覧
   */
  ommitOrganizationTitles(organizationTitles, orgs, titles) {
    if (this.envSetting.registerNewOrganizations === '1') {
      return organizationTitles;
    }
    return organizationTitles
      .filter((orgTitle) => orgTitle.organization in orgs)
      .map((orgTitle) => {
        orgTitle.title = orgTitle.title in titles ? orgTitle.title : '';
        return orgTitle;
      });
  }

  /**
   * CSVファイルをアップロードする
   * @param {Object} usersユーザー情報
   * @param {Object} orgs組織情報
   * @param {Object} titles役割情報
   */
  async uploadCsv(users, orgs, titles) {
    await super.uploadCsv(this.makeUserOrganizationCsv(users, orgs, titles));
  }

  /**
   * アップロードしたCSVでユーザーの所属組織情報を更新する
   */
  async applyCsv() {
    await super.applyCsv();
  }
}

/**
 * 組織情報に関する処理
 */
class CybozuOrganization extends CybozuCom {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, envSetting) {
    super(context, 'organization.csv', '/v1/csv/organization.json', envSetting);
    this.orgs = {};
    this.newOrgs = {};
  }

  /**
   * 組織情報を取得する
   * @return {Object} 組織情報
   */
  getOrgs() {
    return this.orgs;
  }

  /**
   * 新規の組織情報を取得する
   */
  getNewOrgs() {
    return this.newOrgs;
  }

  /**
   * cybozu.comから組織情報を取得する
   */
  async fetchOrganizations() {
    const config = {
      url: `https://${this.subDomainName}/v1/csv/organization.csv`,
      headers: {
        'X-Cybozu-Authorization': this.auth,
      },
    };
    await axios(config)
      .then((response) => {
        this.orgs = this.convertOrganizationList(response.data);
        this.context.log.info(
          `cybozu.comから取得した組織の件数: ${
            Object.keys(this.orgs).length
          } 件`
        );
      })
      .catch((err) => {
        throw new Error(err);
      });
  }

  /**
   * 取得した組織情報の一覧を組織コードをキーに持つオブジェクトに変換する
   * @param {Array<Object>} data cybozu.comから取得した組織情報
   * @return {Object} 組織コードをキーに持つ変換した組織情報オブジェクト
   */
  convertOrganizationList(data) {
    const csv = parse(data);
    const orgs = {};
    csv.forEach((value) => {
      orgs[value[0]] = {
        department_code: value[0],
        display_name: value[1],
        new_department_code: value[2],
        localized_name: value[3],
        language_for_localizes_name: value[4],
        parent_department_code: value[5],
        description: value[6],
      };
    });
    return orgs;
  }

  /**
   * 新規の組織情報(Entra IDから取得した組織情報のうち、cybozu.comに登録されていない組織情報)を設定する
   * @param {Array<Object>} otherOrganizations Entra IDから取得した組織情報
   */
  setNewOrganizations(otherOrganizations) {
    otherOrganizations.forEach((otherOrgName) => {
      if (!(otherOrgName in this.orgs || otherOrgName in this.newOrgs)) {
        this.newOrgs[otherOrgName] = {
          department_code: otherOrgName,
          display_name: otherOrgName,
          parent_department_code: '',
        };
      }
    });
  }

  /**
   * 組織情報インポートAPI(CSV)を利用するためのcsv情報を生成する
   * @return {Object} 組織情報のcsv
   */
  makeNewOrganizationCsv() {
    const newOrgCsv = [];
    const organizations = {...this.orgs, ...this.newOrgs};
    for (const key in organizations) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(organizations, key)) {
        continue;
      }
      newOrgCsv.push({
        department_code: organizations[key].department_code,
        display_name: organizations[key].display_name,
        new_department_code: '*',
        localized_name: '*',
        language_for_localizes_name: '*',
        parent_department_code: organizations[key].parent_department_code,
        description: '*',
      });
    }
    this.context.log.info(
      `新規登録する組織の件数: ${Object.keys(this.newOrgs).length} 件`
    );
    return stringify(newOrgCsv);
  }

  /**
   * CSVファイルをアップロードする
   */
  async uploadCsv() {
    await super.uploadCsv(this.makeNewOrganizationCsv());
  }

  /**
   * アップロードしたCSVでユーザー情報を更新する
   */
  async applyCsv() {
    await super.applyCsv();
  }
}

/**
 * 役職情報に関する処理
 */
class CybozuTitle extends CybozuCom {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, envSetting) {
    super(context, 'title.csv', '/v1/csv/title.json', envSetting);
    this.titles = {};
    this.newTitles = {};
  }

  /**
   * 役職情報を取得する
   * @return {Object} 役職情報
   */
  getTitles() {
    return this.titles;
  }

  /**
   * 新規の役職情報を取得する
   * @return {Object} 新規の役職情報
   */
  getNewTitles() {
    return this.newTitles;
  }

  /**
   * cybozu.comから役職情報を取得する
   */
  async fetchTitles() {
    const config = {
      url: `https://${this.subDomainName}/v1/csv/title.csv`,
      headers: {
        'X-Cybozu-Authorization': this.auth,
      },
    };
    await axios(config)
      .then((response) => {
        this.titles = this.convertTitleList(response.data);
        this.context.log.info(
          `cybozu.comから取得した役職の件数: ${
            Object.keys(this.titles).length
          } 件`
        );
      })
      .catch((err) => {
        throw this.buildErrorMessage(err);
      });
  }

  /**
   * 取得した役職情報の一覧を役職コードをキーに持つオブジェクトに変換する
   * @param {Object} data cybozu.comから取得した役職情報
   * @return {Object} 役職コードをキーに持つ役職情報オブジェクト
   */
  convertTitleList(data) {
    const csv = parse(data);
    const titles = {};
    csv.forEach((value) => {
      titles[value[0]] = {
        title_code: value[0],
        title_name: value[1],
        new_title_code: value[2],
        description: value[3],
        to_be_deleted: value[4],
      };
    });
    return titles;
  }

  /**
   * 新規の役職情報(Entra IDから取得した役職のうち、cybozu.com登録されていないもの)を設定する
   * @param {Object} Entra IDから取得した役職情報
   */
  setNewTitles(otherTitles) {
    otherTitles.forEach((otherTitle) => {
      if (!(otherTitle in this.titles || otherTitle in this.newTitles)) {
        this.newTitles[otherTitle] = {
          title_code: otherTitle,
          title_name: otherTitle,
        };
      }
    });
  }

  /**
   * 役職インポートAPI(CSV)を利用するためのcsv情報を生成する
   * @return {Object} 役職情報(新規のみ)のcsv
   */
  makeNewTitleCsv() {
    const newTitleCsv = [];
    for (const key in this.newTitles) {
      if (!Object.prototype.hasOwnProperty.call(this.newTitles, key)) {
        continue;
      }
      newTitleCsv.push({
        title_code: this.newTitles[key].title_code,
        title_name: this.newTitles[key].title_name,
        new_title_code: '*',
        description: '*',
        to_be_deleted: '*',
      });
    }
    this.context.log.info(
      `新規登録する役職の件数: ${Object.keys(this.newTitles).length} 件`
    );
    return stringify(newTitleCsv);
  }

  /**
   * CSVファイルをアップロードする
   */
  async uploadCsv() {
    await super.uploadCsv(this.makeNewTitleCsv());
  }

  /**
   * アップロードしたCSVでユーザーの利用サービス情報を更新する
   */
  async applyCsv() {
    await super.applyCsv();
  }
}

/**
 * Entra IDに関する処理
 */
class AzureAd {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   * @param {Object} envSetting環境変数
   */
  constructor(context, envSetting) {
    this.context = context;
    this.envSetting = envSetting;
    this.users = [];
    this.orgs = [];
    this.titles = [];
    this.appSettings = {};
  }

  /**
   * ユーザー情報を取得する
   * @return {Array<Object>} ユーザー情報
   */
  getUsers() {
    return this.users;
  }

  /**
   * Entra IDから取得する項目の一覧を取得する
   * @return {Array<string>} Entra IDから取得する項目の一覧
   */
  getRequestItems() {
    return [
      this.envSetting.loginName,
      this.envSetting.displayName,
      this.envSetting.surname,
      this.envSetting.givenName,
      this.envSetting.emailAddress,
      this.envSetting.status,
      this.envSetting.phone,
      this.envSetting.mobilePhone,
      this.envSetting.departmentCode,
      this.envSetting.jobTitleCode,
    ].filter((item) => {
      return !!item;
    });
  }

  /**
   * アクセストークンを設定したGraphAPIクライアントを生成する
   * @returns GraphAPIクライアント
   */
  async buildAuthenticatedClient() {
    const credential = new DefaultAzureCredential();
    const tokenResponse = await credential.getToken(
      'https://graph.microsoft.com/.default'
    );
    const client = graph.Client.init({
      authProvider: (done) => {
        done(null, tokenResponse.token);
      },
    });

    return client;
  }

  /**
   * Entra IDからユーザー情報を取得する
   */
  async fetchUserInfo() {
    const graphClient = await this.buildAuthenticatedClient();
    const items = [...this.getRequestItems(), 'isResourceAccount'];
    const resp = await graphClient
      .api(`/users?$select=${items.join(',')}`)
      .get();
    this.users = this.addOrgAndTitlesToUserInfoList(resp.value);
    this.context.log.info(
      `Entra IDから取得したユーザの件数: ${Object.keys(this.users).length} 件`
    );
  }

  /**
   * 取得したユーザー情報に組織情報と役職情報を追加する
   * @param {Array<Object>} data Entra IDから取得したユーザー情報
   * @return {Array<Object>} 組織情報と役職情報が追加されたユーザー情報
   */
  addOrgAndTitlesToUserInfoList(data) {
    const users = data.map((user) => {
      const departments = this.getAzureUserInfoValue(
        user,
        this.envSetting.departmentCode
      );
      const jobTitles = this.getAzureUserInfoValue(
        user,
        this.envSetting.jobTitleCode
      );
      user.organizationTitles = [];
      departments.forEach((dep, i) => {
        user.organizationTitles.push({
          organization: dep,
          title: typeof jobTitles[i] !== 'undefined' ? jobTitles[i] : '',
        });
      });
      return user;
    });
    return users;
  }

  /**
   * 組織情報を取得する
   * @return {Array<Object>} 組織情報
   */
  getOrganizations() {
    return this.orgs;
  }

  /**
   * 役職情報を取得する
   * @return {Array<Object>} 役職情報
   */
  getTitles() {
    return this.titles;
  }

  /**
   * ユーザー情報から項目名に一致する値を取得する
   * @param {Object} userユーザー情報
   * @param {string} envValue環境変数で設定された項目名
   * @return {string} ユーザー情報の項目の値
   */
  getAzureUserInfoValue(user, envValue) {
    let result = '';
    if (this.existEnvConfigValue(envValue)) {
      result =
        user[envValue] !== null
          ? user[envValue].split(',').map((val) => val.trim())
          : [];
    }
    return result;
  }

  /**
   * 環境変数にキーに一致する値が存在するか
   * @param {string} envPropName環境変数のキー
   * @return {boolean} 環境変数に設定されていたらtrue
   */
  existEnvConfigValue(envPropName) {
    return !(envPropName === '' || typeof envPropName === 'undefined');
  }

  /**
   * 組織情報を設定する
   */
  setOrganizations() {
    this.users.forEach((user) => {
      if (user.accountEnabled) {
        user.organizationTitles.forEach((orgTitle) => {
          const org = orgTitle.organization;
          if (org === '' || this.orgs.indexOf(org) >= 0) {
            return;
          }
          this.orgs.push(org);
        });
      }
    });
  }

  /**
   * 役職情報を設定する
   */
  setTitles() {
    this.users.forEach((user) => {
      if (user.accountEnabled) {
        user.organizationTitles.forEach((orgTitle) => {
          const title = orgTitle.title;
          if (title === '' || this.titles.indexOf(title) >= 0) {
            return;
          }
          this.titles.push(title);
        });
      }
    });
  }
}

/**
 * ユーザー情報同期を行うメインクラス
 */
class UserSyncProgram {
  /**
   * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
   */
  constructor(context) {
    this.envSetting = new EnvSetting(process.env);
    this.context = context;
    this.azureAd = new AzureAd(context, this.envSetting);
    this.cyUserInfo = new CybozuUserInfo(context, this.envSetting);
    this.cyService = new CybozuService(context, this.envSetting);
    this.cyOrganization = new CybozuOrganization(context, this.envSetting);
    this.cyUserOrganization = new CybozuUserOrganization(
      context,
      this.envSetting
    );
    this.cyTitle = new CybozuTitle(context, this.envSetting);
  }

  /**
   * 初期設定
   * 現在のcybozu.com / Entra IDのユーザー情報を取得する
   */
  async init() {
    try {
      await this.cyUserInfo.fetchUserInfo();
      await this.azureAd.fetchUserInfo();
      await this.cyUserOrganization.fetchUserOrganizationTitles();
      this.cyUserInfo.addUserOrganizationTitles(
        this.cyUserOrganization.getUserOrganizations()
      );
      this.cyUserInfo.setUserInfoFromAzureAd(this.azureAd.getUsers());
    } catch (err) {
      throw new Error(err);
    }
  }

  /**
   * ユーザー情報を同期する
   */
  async syncUserInfo() {
    try {
      await this.cyUserInfo.uploadCsv();
      await this.cyUserInfo.applyCsv();
      await this.cyUserInfo.checkResult();
      await this.syncUserService();
    } catch (err) {
      throw new Error(err);
    }
  }

  /**
   * ユーザーの利用サービス情報を同期する
   */
  async syncUserService() {
    try {
      this.cyService.setNewUserIds(this.cyUserInfo.getNewUserIds());
      await this.cyService.uploadCsv();
      await this.cyService.applyCsv();
      await this.cyService.checkResult();
    } catch (err) {
      throw new Error(err);
    }
  }

  /**
   * 組織情報を同期する
   */
  async syncOrganization() {
    try {
      await this.cyOrganization.fetchOrganizations();
      this.azureAd.setOrganizations();
      this.cyOrganization.setNewOrganizations(this.azureAd.getOrganizations());
      if (this.isConfigValid(this.envSetting.registerNewOrganizations)) {
        await this.cyOrganization.uploadCsv();
        await this.cyOrganization.applyCsv();
        await this.cyOrganization.checkResult();
      }
    } catch (err) {
      throw new Error(err);
    }
  }

  /**
   * 役職情報を同期する
   */
  async syncTitle() {
    try {
      await this.cyTitle.fetchTitles();
      this.azureAd.setTitles();
      this.cyTitle.setNewTitles(this.azureAd.getTitles());
      if (this.isConfigValid(this.envSetting.registerNewOrganizations)) {
        await this.cyTitle.uploadCsv();
        await this.cyTitle.applyCsv();
        await this.cyTitle.checkResult();
      }
    } catch (err) {
      throw new Error(err);
    }
  }

  /**
   * ユーザーの所属する組織情報を同期する
   */
  async syncUserOrganizationTitle() {
    try {
      await this.cyUserOrganization.uploadCsv(
        this.cyUserInfo.getUsers(),
        this.cyOrganization.getOrgs(),
        this.cyTitle.getTitles()
      );
      await this.cyUserOrganization.applyCsv();
      await this.cyUserOrganization.checkResult();
    } catch (err) {
      throw new Error(err);
    }
  }

  /**
   * 処理結果をログに表示する
   */
  showResultLog() {
    const logs = [];
    const num = {
      user: {
        new: this.cyUserInfo.getNewUserIds().length,
        update:
          this.cyUserInfo.getUpdateUserIds().length -
          this.cyUserInfo.getNewUserIds().length,
        delete: this.cyUserInfo.getDeleteUserIds().length,
      },
      org: Object.keys(this.cyOrganization.getNewOrgs()).length,
      title: Object.keys(this.cyTitle.getNewTitles()).length,
    };
    logs.push(`ユーザ新規登録: ${num.user.new} 件`);
    logs.push(`ユーザ更新: ${num.user.update} 件`);
    this.context.log.info(logs.join(', '));
  }

  /**
   * 設定のバリデーションを行う
   * @param {string} flag
   * @return {boolean} flagが1ならtrueを返す
   */
  isConfigValid(flag) {
    return flag === '1';
  }
}

/**
 * Azure Functions
 * @param {Object} context Azure Functionsから渡されるcontextオブジェクト
 * @param {Object} _req Azure Functionsから渡される入力
 */
module.exports = async function(context, _req) {
  context.log.info('ユーザ連携処理開始');
  try {
    const userSync = new UserSyncProgram(context);
    await userSync.init();
    await userSync.syncUserInfo();
    await userSync.syncOrganization();
    await userSync.syncTitle();
    await userSync.syncUserOrganizationTitle();
    userSync.showResultLog();
  } catch (error) {
    context.log.error('エラーが発生しました: ' + error);
    throw new Error(error);
  }
  context.log.info('ユーザ連携処理終了');
};

おわりに

この記事で紹介した方法を行うと、Entra IDで管理していたユーザー情報をcybozu.comを同期が楽になります。

利用しているAPI

このカスタマイズは、サイボウズ オフィシャルSIパートナー クロス・ヘッド株式会社による有償サポートの対象カスタマイズです。
詳細は サイボウズ製品API開発サポート (External link) を参照してください。

また、クロス・ヘッド株式会社では、 サイボウズ製品のシングルサインオンサービス (External link) も提供しています。

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このTipsは、2023年1月版cybozu.comで動作を確認しています。