ガルーンポータル活用Tips #7「情シスへの問い合わせを減らすポータル」
はじめに
中堅・大規模組織向けグループウェア「サイボウズGaroon」のポータル活用企画第7弾。
今回は、情シスへの問い合わせを減らすようなポータルの作り方をご提案します。
こんなときに便利です
- 情シスへの問い合わせが減ることで、他の改善業務などに集中ことができる。
- すぐ問い合わせるのではなく、自分達同志でシェアしたり情報収集したりする習慣をつけることで、ユーザーの自立を促進する。
完成イメージ
このポータルを構成する以下の2つのポートレットの作成手順を紹介します。
- GaroonTipsポートレット:掲示板のフォローから最新のコメントをランダムで表示しています。
- <おまけ>あなたのブラウザーポートレット:HTMLポートレットに現在のブラウザー情報を表示します。
Chromium版Edgeを使っている場合、Chromeと表示されます。
ポイント
- 今回はGaroonの掲示板からの情報取得ですが、社内システムのFAQのようなkintoneアプリもあれば、一緒に表示してみるとよいでしょう。ポートレットの内容に以下の記述をするだけで、ポートレットに埋め込むことができます。
|
|
GaroonTipsポートレットの作成
データ取得元の準備
このポートレット用に以下のような掲示板を1つ作成し、コメント欄にユーザーが自由に書き込めるようにします。GaroonのTipsを画像付きで投稿すれば、コメントと画像の両方が表示されます。
使いたい掲示板のタイトルをクリックした際、URL内に含まれるaid(掲示ID)を確認しておきます。
これは、掲示板情報の取得プログラムの修正時に使います。
たとえばURLがhttps://sample.cybozu.com/g/bulletin/view.csp?cid=<cid>&aid=<aid> の場合、aidは <aid> の部分です。
リソースの準備
今回使うライブラリファイル(tablecloth.js)は以下からダウンロードできます。
ファイルの説明
| ファイル名 | 説明 | 修正が必要か | 配置先 |
|---|---|---|---|
| tablecloth.js | マウスオーバー時の動きを設定するプログラム | 不要 | JavaScript / CSSによるカスタマイズ |
Garoonの「ファイル管理」を使って次の手順でリソースの準備をしていきます。
- カスタマイズファイルとして、 JavaScriptサンプルコード を参考に「garoon_tips.js」を作成します(文字コードは「UTF-8」で保存してください)
- CSSサンプルコード を参考に「main.css」を作成します(文字コードは「UTF-8」で保存してください)
JavaScriptサンプルコード
15行目を、「データ取得元の準備」で確認したaidに書き換えてください。
このコードは、書き込まれたフォローの中から、ランダムで5件を表示するプログラムです。表示件数は16行目で変更できます。
|
|
CSSサンプルコード
|
|
Garoonポートレットの準備
今回使うポートレットを作成していきます。
|
|
新規にHTMLポートレットを作成し、「ポートレットの内容」に記述します。
ポートレットを作成したらポータルに配置します。
JavaScriptファイルとCSSファイルのアップロード
JavaScript / CSSによるカスタマイズから以下をアップロードします。
JavaScript
- garoon_tips.js(修正済み)
- tablecloth.js
CSS
- main.css
動作確認
掲示板のフォローと、設置したポータルの内容が一致しているか確認します。
おまけ:ブラウザーの情報を表示するには?
Garoonポートレットの準備
新規にHTMLポートレットを作成し、下記コードを「ポートレットの内容」に記述します。
|
|
ポートレットを作成したらポータルに配置します。
おわりに
今回は情シスですが、総務やその他の社内問い合わせを受ける部署でも応用が効くと思います。お試しあれ!
関連ページ
更新履歴
- 2020/02/19
jQueryの追加手順およびjQuery.noConflict(true)を使うようにコードを修正 - 2024/04/16
- jQueryを使わないようにコードを修正
- JavaScriptとCSSファイルをファイル管理にアップロードする方法から、ポータルの「JavaScript / CSSによるカスタマイズ」を使用する方法に変更
このTipsは、2024年4月版Garoonで動作を確認しています。
