はじめに
本記事ではAPI-Bridgeを用いてIBM iの情報をGaroonのポータルに表示する方法をご案内します。
API-Bridge
はIBM iの基幹データをさまざまなクラウドサービスと連携させられる製品です。
IBM i(旧称:IBM AS/400)
はIBM Power Systems上で動作するOSの1つです。
堅牢性やパフォーマンスなどが高く評価され、基幹システムとして利用されています。
できること
GaroonとIBM iとで相互にデータ連携できます。
この記事ではGaroonポータルを開くとIBM iで管理する在庫情報を取得して表示します。
設定
IBM iとAPI-Bridgeの設定はIBM iで管理するデータ構成に依存する部分が多くあります。
ここでは大まかな手順をお伝えするので設定のイメージをつかんでいただければ幸いです。
IBM iの設定
データ構成はこのようになっています。倉庫や商品の情報をGaroonポータルに表示します。
API-Bridgeの設定
GUI操作で簡単に設定できます。
まずはAPI認証トークンを設定します。
次にAPIを作成します。
IBM iから取得するデータを指定します。
今回は「GAROON/ZAIWRK」というファイルを指定して、検索条件として「WKSOCD(倉庫コード)」を指定します。
最後にパスとパラメーターを設定します。
Garoonの設定
API-Bridgeにリクエストするには認証が必要です。
JavaScriptファイルへの記述も可能ですが、そうすると利用者が閲覧できてしまいます。
それを避けるためにプロキシ設定を利用します。
プロキシAPI設定
「システム管理(基本システム)> API > プロキシAPIの設定 > プロキシAPI設定の追加」から、次の画像を参考にプロキシAPIを追加します。
プロキシコードには任意の値を設定します。この内容は以降の手順で利用するのでメモしてください。
URLにはAPI-Bridgeで作成したAPIのURLを設定します。
ヘッダーの値には「Bearer API-Bridgeで発行したAPI認証トークン」を設定します。
プロキシAPIの詳細についてはGaroonヘルプ(
クラウド版
、
パッケージ版
)を参考にしてください。
カスタマイズファイルの用意
次のコードを「ibmi-stock.js」として保存します。
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次のコードを「ibmi-stock.css」として保存します。
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HTMLポートレットの作成
まずはHTMLポートレットを作成します。
ポートレットの内容には次のHTMLコードを貼り付けます。
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作成できたら「JavaScript / CSSによるカスタマイズ」をクリックします。
先ほど保存した「ibmi-stock.js」と「ibmi-stock.css」を画像のとおりアップロードします。
ポータルへの設置
情報を表示したいポータルに先ほど作成したHTMLポートレットを設置します。
設置手順についてはGaroonヘルプ(
クラウド版
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パッケージ版
)を参考にしてください。
実行
ポータルを開くと次のような画面が表示されていれば完成です。
おわりに
API-Bridgeを利用することで簡単にIBM iのデータを公開できました。
同様にGaroonからの登録/更新も可能です。IBM iをご利用中の方はぜひご検討ください。
API-Bridgeの利用を検討される方は
API-Bridgeお問い合わせ
からお問い合わせください。
