連携コネクタを使ってみよう
はじめに
kintoneやGaroonとMicrosoft 365の主要なクラウドサービスなどを、ノーコードで簡単に連携できる「連携コネクタ」が、2026年5月20日にリリースされました。
連携コネクタを利用すると、kintoneのレコード追加をトリガーにしてTeamsへ通知したり、Outlookに予定を登録するといった外部サービスとの連携をコードを書くことなく実現できます。
また、別ドメインのkintone間の連携や、ゲストスペースとの連携も自動化できます。
本記事では、初めて連携コネクタを使う方向けに、申し込みから設定、動作確認までの手順を紹介します。
設定自体は画面に沿って進めれば完了できるため、初めての方でも安心して試すことができます。
連携コネクタの詳細内容については、次のページを参照してください。
連携コネクタとは
ご利用開始までの流れ
連携コネクタは、サイボウズのオプションサービスです。
そのため、サイボウズドットコム ストアからお申し込みできます。
また、開発者ライセンスでも試用(30日間)で利用可能です。
今回は開発者ライセンスを例にして、実際に申し込み手順を見てみましょう。
補足
kintone開発者ライセンスは次のページからお申し込みできます。
kintone開発者ライセンス 申し込みフォーム
サイボウズドットコム ストアへログイン
サイボウズドットコム ストアへのログイン方法は、次のページを参照してください。
サイボウズドットコム ストアへログインする
連携コネクタのお試し環境を申し込む
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[契約管理]で[お試し]をクリックします。
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[無料お試し]が表示されるので[お試しになる環境]で、利用する環境を選択します。
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[オプションサービス]で「連携コネクタ」を選択し、連携コネクタ用のメールアドレスを入力します。
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[規約に同意してお試し]をクリックします。
メールアドレスは、特別な理由がない場合は、ストア管理者と同じメールアドレスにしておくことをおすすめします。
障害発生時や通知の受信、管理画面へのアクセスなどを一元化できるため、運用時の対応がスムーズになります。
ユーザー登録をする
申し込みが完了すると、入力したメールアドレスにメールが届きます。
メールに記載されているURLからユーザー登録画面に遷移して、ユーザーの登録をします。
必要な項目を入力して、[ユーザー登録]をクリックします。
ユーザー登録が問題なく完了すると、再度メールが届きます。
以上で、連携コネクタの利用開始の準備が整いました。
メールには、連携コネクタのログインURLやユーザー情報が記載されているので、大事に保管してください。
連携コネクタの画面を確認する
連携コネクタにログインすると、ダッシュボードが表示されます。
ダッシュボードで特に確認しておきたいのは「今月のステップ消費数」です。
お試し環境、またはフリープランでは、月に消費できるステップ数が「3000」と決まっています。
そのため、課金対象となるステップ数を意識しながらシナリオを作成していきましょう。
課金対象となるステップの詳細については、次のページを参照してください。
課金対象となるステップについて
連携コネクタの用語を理解する
連携コネクタでは「シナリオ」や「ステップ」など、独特の用語が出てきます。
シナリオを作成する前に、用語を理解しておくとスムーズに操作できます。
ここでは、よく出てくる用語を簡単に紹介します。
シナリオとは
サービスを連携する一連の処理の流れです。
たとえば、「kintoneのアプリにレコードが追加されたことを検知して、ゲストスペースのアプリに同期する」という一連の流れをシナリオに設定し、実行するとシナリオどおりの処理が行われます。
プロジェクトとは
シナリオを管理する単位です。
プロジェクトでは、ユーザーを招待したり、参加を取り消したりできます。
そのため、部署ごとにプロジェクトを作成して、所属メンバーだけがシナリオを作成・編集できるように運用できます。
ステップ、イベント、アクションとは
シナリオの流れを構成する各処理を「ステップ」と呼びます。
また、シナリオを実行するきっかけになるステップを「イベント」、イベントが行われた後に実行されるステップを「アクション」と呼びます。
たとえば、「kintoneのアプリにレコードが追加されたことを検知して、ゲストスペースのアプリに同期する」といったシナリオを設定した場合、「kintoneのアプリにレコードが追加されたことを検知」のステップがイベントになります。
「ゲストスペースのアプリに同期する」のステップがアクションです。
各用語の詳細内容や、基本的な使い方については、次のページも確認してください。
連携コネクタの基本的な使い方
シナリオを設計する
ここからは、実際にシナリオを設計して、動作確認までを行っていきます。
今回は「kintoneのアプリにレコードが追加されたことを検知して、ゲストスペースのアプリに同期する」シナリオを例に説明します。
たとえば、次のようなユースケースを想定してみましょう。
- コールセンターを委託している企業との情報連携でkintoneを利用したい。
- セキュリティ面から必要最低限な情報のみを提供するには、ゲストスペースの利用が望ましい。
- しかし、ゲストスペースを跨いだレコードの更新等の情報連携・更新にはCSVを書き出して更新する必要があり、手間になっている。
ゲストスペースへの連携は、kintoneの基本機能では実現が難しいです。
ただし、連携コネクタを使えば、従来はCSVの書き出しと取り込みが必要だった作業を、自動で連携できます。
シナリオの完成イメージ
kintoneのアプリとゲストスペース内のアプリとの連携シナリオ例は次のとおりです。
下準備
プロジェクトの作成
作成方法は、次の画面を参照してください。
プロジェクトを作成する
アプリの準備
アプリストアの
問い合わせ管理
を選択し、サンプルデータを含めるにチェックを入れて、アプリを作成します。
連携元のkintoneアプリと、ゲストスペース内のアプリで作成してください。
シナリオを作成する
連携コネクタで、kintoneのアプリとゲストスペース内のアプリを連携するシナリオを作成します。
シナリオの基本情報を設定する
次のページを参考に設定してください。
シナリオを作成する
ステップを作成する
シナリオの流れを構成する、イベントとアクションのステップを作成していきます。
今回作成するのは「kintoneのアプリにレコードが追加されたことを検知して、ゲストスペースのアプリに同期する」シナリオです。
そのため、次の順番で2つのステップを作成していきます。
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kintoneのレコード追加を検知するイベント
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検知したレコード情報からゲストスペース内のアプリにレコードの追加をするアクション
kintoneのレコード追加を検知するイベント
はじめに、連携元の「問い合わせ管理」アプリでレコードの追加を検知するイベントを作成します。
利用するイベントは「レコード追加/編集の検知」です。
kintoneのイベントの詳細は
イベントの一覧
を参照してください。
作成したシナリオの画面で、右上にある[編集]をクリックし、編集画面に切り替えてから次の手順を行います。
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[アプリ選択]で「kintone」をクリックします。
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[イベント選択]で、「レコード追加/編集の検知」を選択します。
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[Webhookコネクタ選択]で、Webhookコネクタの設定をします。
設定方法は kintone Webhookコネクタを設定するを参照してください。
完了したら[次へ]をクリックします。 -
[基本設定]で、「検知するイベントの種類」に[追加]を選択し[次へ]をクリックします。
-
[サンプル取得]をクリックし、続けて[Webhook待機]をクリックします。
-
Webhookの設定をしたkintoneの「問い合わせ管理」アプリで、レコードを追加します。
連携コネクタの[出力確認]へ戻ると、レコードを追加したイベントが検知されて、追加した内容が表示されます。 -
[完了して次へ]をクリックします。
Webhook待機でうまくデータが取得できない場合は、次のページを参照してください。
Webhook関連のトラブルシューティング一覧
検知したレコード情報からゲストスペース内のアプリにレコードの追加をするアクション
次に、検知したレコード情報からゲストスペース内のアプリにレコードの追加をするアクションのステップを作成します。
使うアクションはkintoneの「レコードの追加」です。
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[アプリ選択]で「kintone」をクリックします。
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[アクション選択]で「レコードの追加」をクリックします。
-
[認証コネクタ選択]で「新しいコネクタを追加」をクリックし、kintoneの認証情報を設定します。
ゲストスペース内のアプリの情報を設定してください。
詳細は kintone認証コネクタを作成するを参照してください。
-
[基本設定]で、「詳細」の入力欄をクリックすると、右側に[出力データ]が表示されます。
次の画像のように、レコード追加/編集の検知 > record > Detail > valueをクリックします。
そうすると「詳細」の入力欄に値が設定されます。
その他の設定は、今回はそのままで問題ありません。
設定されていることの確認ができたら、[次へ]をクリックします。
これで、シナリオの作成は完了です。
右上の[保存]をクリックし、「シナリオ有効化」をONにします。
実際に運用する際は、必要な項目のみを連携するようにしてください。
個人情報や機密情報が含まれる場合もあるため、連携するデータの内容はセキュリティ面を考慮して適切に設計することが重要です。
動作確認
kintoneの連携元の「問い合わせ管理」アプリでサンプルデータを入力し、レコードを追加します。
作成したシナリオ設定画面から[実行結果一覧へ]をクリックします。
[実行結果一覧]で、実行されたシナリオを確認できます。
また、該当箇所をクリックすると、ステップごとの実行結果も確認できます。
失敗した場合は、エラーになったステップの内容を確認して、設定を見直してみましょう。
最後に、ゲストスペース内のアプリを確認します。
レコードが追加されて、連携コネクタで設定したフィールドが反映されていることを確認します。
おわりに
本記事では、連携コネクタを初めて使う方向けに、申し込みから設定、動作確認までの手順を紹介しました。
実際に運用する場合は、ゲストスペース内のアプリで編集された内容を、連携元のkintoneアプリに反映させる必要などもありますが、そちらも連携コネクタを利用すれば可能です。
まずはシンプルなシナリオから試して、少しずつできることを広げてみてください。
業務の中で「この作業を自動化できそう」と感じた場面から、連携コネクタの活用を検討してみるのもおすすめです。
また、実際に試してみた内容や「ここで少し迷った」といった点も含めて、ぜひ
cybozu developer community
で気軽に共有してみてください。
ほかのユーザーの事例を見ることで新たな発見があったり、自分の取り組みが誰かの助けになることもあります。
このTipsは、2026年5月版kintoneで動作を確認しています。
