はじめに
レコード一覧画面で、画像を並べたクールなビューを作りたい!というニーズに今回は応えていきたいと思います。
ファイルダウンロードで必須となる2つの手順
を参考に、レコード情報として登録した添付ファイルを表示するカスタマイズビューを作成します。
ん?カスタマイズビューっていなに?って思った方は、 kintoneヘルプの「カスタマイズ」 項目をまず読んでみてください。
それでも分らなかったという方は、取り急ぎ「かっこいい一覧ビューを作れる機能」ということで覚えていただければとお思います。
デモ環境
デモ環境で実際に動作を確認できます。
https://dev-demo.cybozu.com/k/173/
ログイン情報は cybozu developer networkデモ環境 で確認してください。
サンプルアプリのフィールドの設定
それでは、まず「添付ファイル」フィールドと「文字列(1行)」フィールドだけのシンプルなアプリを作成します。
実際に作成したアプリの詳細は以下です。
フィールドタイプ | フィールド名 | フィールドコード |
---|---|---|
文字列(1行) | タイトル | title |
添付ファイル | 添付ファイル | attachment |
サンプルアプリのフィールドのカスタマイズビューの設定
次に、以下のように「一覧」作成時に「カスタマイズ」を選びましょう。
「一覧名」は分りやすくかっこいい名前を付けます。
今回は、「Coolなビュー」としました。
今回は、とてもシンプルに2つの<p>
タグにidをつけて記述しました。
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|
これらの要素に、レコードから情報を取得して子要素として追加していきたいと思います。
具体的な処理の流れは次のとおりです。
- REST APIにて、指定したレコードのタイトルおよび添付ファイルのファイルキーを取得
- 取得したファイルキーを使って、ファイルをダウンロード(Blobオブジェクト)
- 取得したそれぞれの情報を利用して、新たに要素を生成
- カスタマイズビューに配置した
<p>
タグの子要素として3で生成した要素を追加
1件のレコードを取得するAPI
は毎度のことなので今回は省略します。
レコードを取得した後、以下のfileDownload
関数を呼び出して、title
とfileKey
を引数として渡しましょう。
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上記で使われている、escapeHtml
関数については、
JavaScriptでセキュアなコーディングをするために気をつけること
を参照してください。
また、今回は1レコード1添付ファイルということを想定しています。
別途jQueryの読み込みが必要です。
挙動確認
では作成したJavaScriptを適用して、挙動を確認しましょう。
まず初めに、デモデータを登録しましょう。
お馴染みのkintoneロゴを登録しました。
次に、カスタマイズビュー「Coolなビュー」を開くと、タイトルと画像が現れました!
ちょっと違いが分りづらい?という方へ、「お馴染みの一覧画面(すべて)」でみると以下のようなビューとなります。
つまり、カスタマイズビューとはレコード情報をつかって表示をアレンジできる機能とご理解いただければと思います!
本Tips応用してaタグのURLをレコード詳細画面のURLに設定すれば、新入社員紹介アプリやビジュアルを意識した物品管管理アプリができそうですね。
このTipsは、2014年7月版kintoneで動作を確認しています。